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コーヒーの酸味とpH値:知っておきたい相関関係【中級者向け】
コーヒーを飲むとき、「これは酸味が強いな」と感じること、ありますよね? 実は、コーヒーの酸味はpH値と深く関わっています。今回は、コーヒーの酸味とpH値の関係について、少し掘り下げて解説していきます。コーヒーの風味をより深く理解したいあなたに、きっと役立つ情報をお届けします。
pH値って何? コーヒーにおけるpH値の基本
pH(ピーエイチ)とは、酸性度やアルカリ性度を表す指標のこと。pH7が中性で、7より小さいと酸性、大きいとアルカリ性になります。コーヒーのpH値は、一般的に4.5〜6.0程度。つまり、コーヒーは弱酸性の飲み物なんです。
pH値と酸味の関係
pH値が低いほど酸性が強く、酸味も強く感じられます。ただし、pH値だけで酸味の感じ方が決まるわけではありません。コーヒーに含まれる様々な酸の種類や、酸以外の成分とのバランスによって、酸味の質や強さが変化します。
コーヒーに含まれる主な酸の種類とpHへの影響
コーヒーには、様々な種類の酸が含まれており、それぞれがpH値に影響を与えます。代表的な酸とその特徴を見ていきましょう。
クエン酸
柑橘類に多く含まれる酸で、爽やかな酸味をもたらします。コーヒー豆の焙煎度合いが浅いほど多く、pH値を下げる傾向があります。
リンゴ酸
リンゴや梨などに含まれる酸で、フルーティーな酸味をもたらします。クエン酸と同様に、浅煎りのコーヒーに多く含まれ、pH値を下げます。
酢酸
お酢に含まれる酸で、ツンとした酸味をもたらします。過発酵や欠点豆が混入していると多くなり、pH値を大きく下げる可能性があります。品質管理において重要な指標となります。
酒石酸
ブドウなどに含まれる酸で、ワインにも多く含まれます。コーヒー豆に含まれる量は比較的少ないですが、pH値に影響を与えます。
乳酸
ヨーグルトなどに含まれる酸で、まろやかな酸味をもたらします。発酵プロセスで生成されることがあり、一部のスペシャルティコーヒーで意図的に生成されることもあります。pH値への影響は他の酸に比べて穏やかです。
クロロゲン酸
コーヒー豆に最も多く含まれる酸で、焙煎によって分解され、様々な化合物に変化します。焙煎度合いが深くなるほど減少し、pH値への影響も小さくなります。
これらの酸が複雑に絡み合い、コーヒーの風味を構成しています。それぞれの酸のバランスによって、pH値と酸味の感じ方が変わってくるのです。
焙煎度合いとpH値・酸味の変化
コーヒー豆の焙煎度合いは、pH値と酸味に大きな影響を与えます。浅煎り、中煎り、深煎りのそれぞれについて見ていきましょう。
浅煎り
浅煎りのコーヒーは、クエン酸やリンゴ酸などの酸が多く残り、pH値は低めになります。そのため、酸味が強く、フルーティーで明るい風味を持つことが多いです。
中煎り
中煎りのコーヒーは、浅煎りよりも酸味が穏やかになり、バランスの取れた味わいになります。pH値は浅煎りよりも少し高くなります。
深煎り
深煎りのコーヒーは、酸味がほとんどなく、苦味やコクが強調されます。pH値は高くなり、酸味が苦手な方におすすめです。
このように、焙煎度合いによってpH値と酸味が大きく変化するため、好みの味わいに合わせて焙煎度合いを選ぶことが大切です。
抽出方法とpH値・酸味の変化
コーヒーの抽出方法も、pH値と酸味に影響を与えます。抽出時間、温度、挽き目の違いによって、抽出される酸の種類や量が変化するからです。
抽出時間
抽出時間が長くなると、苦味成分や雑味も抽出されやすくなり、pH値が変化する可能性があります。一般的には、抽出時間が長すぎるとpH値が少し高くなる傾向があります。
抽出温度
抽出温度が高いと、酸味成分が抽出されやすくなります。特に、浅煎りのコーヒーは高温で抽出すると、酸味がより強く感じられることがあります。pH値は温度によっても変化しますが、抽出時間や他の要因と複合的に影響します。
挽き目
挽き目が細かいほど、コーヒー豆の表面積が増え、抽出効率が上がります。そのため、酸味成分も抽出されやすくなります。pH値は挽き目によっても変化しますが、他の要因との組み合わせで調整することが重要です。
pH値を測ってみよう! 家庭でできる簡単な方法
コーヒーのpH値を正確に測るには、pHメーターが必要です。しかし、もっと手軽にpH値を測る方法もあります。
リトマス試験紙
リトマス試験紙は、酸性・アルカリ性を簡単に判別できる便利なアイテムです。コーヒー液に浸すと、色が変わります。赤色に近づくほど酸性度が高く、青色に近づくほどアルカリ性度が高いことを示します。正確なpH値は測れませんが、目安として活用できます。
pH試験液
pH試験液は、より詳しくpH値を測定できる液体です。コーヒー液に数滴たらすと、pH値に応じて色が変わります。試験液に付属している色見本と比較することで、おおよそのpH値を把握できます。
これらの方法を使えば、自宅でも手軽にコーヒーのpH値を測定できます。色々な種類のコーヒーを測ってみて、pH値と酸味の関係を体感してみましょう。
酸味をコントロールするためのヒント
コーヒーの酸味は、焙煎度合いや抽出方法など、様々な要素でコントロールできます。酸味が苦手な方、酸味を強調したい方、それぞれに役立つヒントをご紹介します。
酸味が苦手な方へ
- 深煎りの豆を選ぶ: 深煎りの豆は、酸味が少なく、苦味やコクが強いです。
- 抽出温度を下げる: 抽出温度を下げると、酸味成分の抽出を抑えられます。
- 抽出時間を短くする: 抽出時間を短くすると、苦味成分や雑味の抽出を抑えられます。
- 粗挽きにする: 挽き目を粗くすると、酸味成分の抽出を抑えられます。
酸味を強調したい方へ
- 浅煎りの豆を選ぶ: 浅煎りの豆は、酸味が強く、フルーティーな風味があります。
- 抽出温度を上げる: 抽出温度を上げると、酸味成分の抽出を促進できます。
- 抽出時間を長くする: 抽出時間を長くすると、酸味成分がより多く抽出されます。ただし、苦味が出過ぎないように注意が必要です。
- 細挽きにする: 挽き目を細かくすると、酸味成分の抽出を促進できます。
これらのヒントを参考に、自分好みの酸味を見つけてみてください。
まとめ:pH値と酸味の関係を理解して、コーヒーをもっと楽しもう!
コーヒーの酸味とpH値は、密接な関係にあります。pH値は、コーヒーの酸性度を示す指標であり、コーヒーに含まれる様々な酸の種類や焙煎度合い、抽出方法などによって変化します。pH値を理解することで、コーヒーの風味をより深く理解し、自分好みの味わいを見つけることができます。
今回ご紹介した情報を参考に、ぜひ色々なコーヒーを試してみてください。きっと、新たな発見があるはずです。コーヒーの世界を、もっともっと楽しんでいきましょう!


