カッピングコメントのコツ

この記事は約6分で読めます。

このサイトのリンクの一部はスポンサーリンク(広告)です。

カッピングコメントのコツ:味を具体的に言語化する方法

コーヒーの世界へようこそ!カッピング、楽しんでいますか?今回は、カッピングコメント、つまりコーヒーの味を言葉で表現するためのコツを、もう少し深く掘り下げていきましょう。初心者から一歩進んで、中級レベルを目指すあなたへ、具体的な表現方法を伝授します。

カッピングコメントとは?

カッピングコメントとは、コーヒーのテイスティング(カッピング)を行った際に、そのコーヒーが持つ風味や特徴を言葉で表現したものです。単に「美味しい」「苦い」といった感想だけでなく、もっと具体的に、どんな風味があり、どんな印象を受けたのかを伝えるためのツールです。

なぜカッピングコメントが重要なのでしょうか?それは、以下の理由が挙げられます。

  • 客観的な評価:個人の主観だけでなく、共通の言語でコーヒーの品質を評価できる。
  • 情報共有:生産者、焙煎士、バリスタ、消費者間で、コーヒーの情報を正確に共有できる。
  • 品質向上:風味の特性を把握することで、より高品質なコーヒー豆の選択、焙煎、抽出に繋げられる。

カッピングコメントの基本

カッピングコメントを始める前に、いくつか覚えておきたい基本があります。

カッピングシートの活用

カッピングシートは、コーヒーの評価項目をまとめたものです。SCA(スペシャルティコーヒー協会)が提供しているものが一般的ですが、独自のものを使用している場合もあります。カッピングシートを活用することで、評価項目に沿って体系的にコメントを記述できます。

評価項目の理解

カッピングシートには、通常、以下の評価項目が含まれています。

  • Fragrance/Aroma (フレグランス/アロマ):粉の状態の香り、お湯を注いだ後の香り
  • Flavor (フレーバー):口に含んだ時の風味
  • Aftertaste (アフターテイスト):後味
  • Acidity (アシディティ):酸味の質
  • Body (ボディ):口に含んだ時の質感、重さ
  • Balance (バランス):全体の調和
  • Sweetness (スウィートネス):甘さの質
  • Clean Cup (クリーンカップ):カップの清潔さ、雑味のなさ
  • Overall (オーバーオール):総合評価

これらの評価項目を理解し、それぞれの項目についてコメントを記述することで、より詳細な評価が可能になります。

味を具体的に言語化するための表現技法

さて、ここからが本題です。コーヒーの味を具体的に言語化するためには、様々な表現技法を習得する必要があります。以下に、代表的な表現技法を紹介します。

五感をフル活用する

カッピングは、味覚だけでなく、嗅覚、触覚、視覚も活用する行為です。それぞれの感覚を意識的に働かせることで、より豊かな表現が可能になります。

  • 嗅覚:どんな香りがするか?(花の香り、果物の香り、スパイスの香りなど)
  • 味覚:どんな味がするか?(甘味、酸味、苦味、塩味、旨味など)
  • 触覚:舌触りはどうか?(滑らか、ざらつく、とろみがあるなど)
  • 視覚:液体の色、粉の色はどうか?

味の表現語彙を増やす

味を表現するための語彙を増やすことは、表現力を高める上で非常に重要です。以下に、代表的な表現語彙を紹介します。

フレーバーの表現

フレーバーとは、口に含んだ時に感じる風味のことです。様々なものを参考に、自分の言葉で表現してみましょう。

  • 果物系:ベリー系(ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー)、柑橘系(レモン、オレンジ、グレープフルーツ)、トロピカルフルーツ(マンゴー、パイナップル、パッションフルーツ)、ドライフルーツ(レーズン、プルーン、アプリコット)
  • 花系:ジャスミン、ローズ、ハニーサックル、ラベンダー
  • スパイス系:シナモン、クローブ、ナツメグ、カルダモン
  • ナッツ系:アーモンド、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ウォールナッツ
  • チョコレート系:ミルクチョコレート、ダークチョコレート、ココア
  • その他:キャラメル、メープルシロップ、バニラ、トースト、麦芽、ハーブ、土、煙

これらの表現を参考に、さらに具体的に表現してみましょう。例えば、「ベリー系」ではなく、「熟したストロベリー」や「フレッシュなブルーベリー」のように、より具体的に表現することで、相手に伝わりやすくなります。

アシディティの表現

アシディティとは、酸味の質のことです。酸味の種類、強さ、質感を表現します。

  • 酸味の種類:レモンのような酸味、リンゴのような酸味、ワインのような酸味
  • 酸味の強さ:爽やか、シャープ、刺激的、穏やか
  • 酸味の質感:ジューシー、ドライ、発泡感

例えば、「レモンのような爽やかな酸味」や「リンゴのような甘酸っぱい酸味」のように表現することで、より具体的に伝わります。

ボディの表現

ボディとは、口に含んだ時の質感、重さのことです。コーヒーの濃さ、とろみ、舌触りを表現します。

  • 軽さ:ライトボディ、シルキー
  • 重さ:ミディアムボディ、フルボディ
  • 質感:クリーミー、シロップのような、ウォータリー

例えば、「シルキーでなめらかな口当たり」や「どっしりとしたフルボディ」のように表現することで、コーヒーの質感を伝えることができます。

アフターテイストの表現

アフターテイストとは、後味のことです。風味の持続時間、風味の変化を表現します。

  • 持続時間:長い、短い
  • 風味の変化:甘さが残る、苦味が残る、爽やかさが残る

例えば、「長く続く甘い余韻」や「すっきりとした爽やかな後味」のように表現することで、コーヒーの印象をより深く伝えることができます。

比喩表現を活用する

比喩表現を活用することで、抽象的な味を具体的なイメージで伝えることができます。

  • 例1:「まるでベルベットのような舌触り」
  • 例2:「太陽を浴びたオレンジのような明るい酸味」
  • 例3:「深緑の森を彷彿とさせる豊かな香り」

このように、五感を刺激するような言葉を選ぶことで、読者にコーヒーの味をより鮮明にイメージさせることができます。

連想ゲームのように表現する

コーヒーの味から連想されるものを言葉にするのも有効な手段です。例えば、「このコーヒーは、秋の夕暮れのような、少し寂しげで温かい印象を与える」のように、味から連想される風景や感情を表現することで、コーヒーの個性を際立たせることができます。

ポジティブな表現を心がける

ネガティブな表現は避け、ポジティブな表現を心がけましょう。例えば、「苦味が強い」ではなく、「力強い苦味」や「深みのある苦味」のように、言葉を言い換えることで、印象が大きく変わります。

練習方法

表現技法を習得するためには、日々の練習が不可欠です。以下の方法で、積極的に練習してみましょう。

様々なコーヒーを飲み比べる

様々な種類のコーヒーを飲み比べ、それぞれの風味の違いを意識しましょう。産地、焙煎度合い、抽出方法を変えることで、風味がどのように変化するのかを体験することが重要です。

味覚を鍛える

様々な食材を味わい、それぞれの味を言葉で表現する練習をしましょう。例えば、リンゴを食べる時に、「甘味、酸味、香り、食感」を意識し、それぞれの特徴を言葉で表現する練習を繰り返すことで、味覚が鍛えられます。

カッピング会に参加する

カッピング会に参加することで、他の人の意見を聞き、自分の表現と比較することができます。また、様々なコーヒーを体験できるため、表現の幅を広げる良い機会になります。

記録をつける

カッピングノートを作成し、日々のカッピングの記録をつけましょう。どのようなコーヒーを飲み、どのような風味を感じたのかを記録することで、自分の表現の癖や成長を確認することができます。

まとめ

カッピングコメントは、コーヒーの味を具体的に言語化するための重要なツールです。五感をフル活用し、味の表現語彙を増やし、比喩表現を活用することで、より豊かな表現が可能になります。日々の練習を重ね、自分自身の表現方法を見つけることで、カッピングのスキルを向上させることができます。

さあ、あなたも今日からカッピングコメントに挑戦してみましょう!きっと、新たなコーヒーの世界が広がりますよ。