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カッピングコメントのコツ:味を具体的に言語化する方法
コーヒーの世界へようこそ!カッピング、楽しんでいますか?今回は、カッピングコメント、つまりコーヒーの味を言葉で表現するためのコツを、もう少し深く掘り下げていきましょう。初心者から一歩進んで、中級レベルを目指すあなたへ、具体的な表現方法を伝授します。
カッピングコメントとは?
カッピングコメントとは、コーヒーのテイスティング(カッピング)を行った際に、そのコーヒーが持つ風味や特徴を言葉で表現したものです。単に「美味しい」「苦い」といった感想だけでなく、もっと具体的に、どんな風味があり、どんな印象を受けたのかを伝えるためのツールです。
なぜカッピングコメントが重要なのでしょうか?それは、以下の理由が挙げられます。
- 客観的な評価:個人の主観だけでなく、共通の言語でコーヒーの品質を評価できる。
- 情報共有:生産者、焙煎士、バリスタ、消費者間で、コーヒーの情報を正確に共有できる。
- 品質向上:風味の特性を把握することで、より高品質なコーヒー豆の選択、焙煎、抽出に繋げられる。
カッピングコメントの基本
カッピングコメントを始める前に、いくつか覚えておきたい基本があります。
カッピングシートの活用
カッピングシートは、コーヒーの評価項目をまとめたものです。SCA(スペシャルティコーヒー協会)が提供しているものが一般的ですが、独自のものを使用している場合もあります。カッピングシートを活用することで、評価項目に沿って体系的にコメントを記述できます。
評価項目の理解
カッピングシートには、通常、以下の評価項目が含まれています。
- Fragrance/Aroma (フレグランス/アロマ):粉の状態の香り、お湯を注いだ後の香り
- Flavor (フレーバー):口に含んだ時の風味
- Aftertaste (アフターテイスト):後味
- Acidity (アシディティ):酸味の質
- Body (ボディ):口に含んだ時の質感、重さ
- Balance (バランス):全体の調和
- Sweetness (スウィートネス):甘さの質
- Clean Cup (クリーンカップ):カップの清潔さ、雑味のなさ
- Overall (オーバーオール):総合評価
これらの評価項目を理解し、それぞれの項目についてコメントを記述することで、より詳細な評価が可能になります。
味を具体的に言語化するための表現技法
さて、ここからが本題です。コーヒーの味を具体的に言語化するためには、様々な表現技法を習得する必要があります。以下に、代表的な表現技法を紹介します。
五感をフル活用する
カッピングは、味覚だけでなく、嗅覚、触覚、視覚も活用する行為です。それぞれの感覚を意識的に働かせることで、より豊かな表現が可能になります。
- 嗅覚:どんな香りがするか?(花の香り、果物の香り、スパイスの香りなど)
- 味覚:どんな味がするか?(甘味、酸味、苦味、塩味、旨味など)
- 触覚:舌触りはどうか?(滑らか、ざらつく、とろみがあるなど)
- 視覚:液体の色、粉の色はどうか?
味の表現語彙を増やす
味を表現するための語彙を増やすことは、表現力を高める上で非常に重要です。以下に、代表的な表現語彙を紹介します。
フレーバーの表現
フレーバーとは、口に含んだ時に感じる風味のことです。様々なものを参考に、自分の言葉で表現してみましょう。
- 果物系:ベリー系(ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー)、柑橘系(レモン、オレンジ、グレープフルーツ)、トロピカルフルーツ(マンゴー、パイナップル、パッションフルーツ)、ドライフルーツ(レーズン、プルーン、アプリコット)
- 花系:ジャスミン、ローズ、ハニーサックル、ラベンダー
- スパイス系:シナモン、クローブ、ナツメグ、カルダモン
- ナッツ系:アーモンド、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ウォールナッツ
- チョコレート系:ミルクチョコレート、ダークチョコレート、ココア
- その他:キャラメル、メープルシロップ、バニラ、トースト、麦芽、ハーブ、土、煙
これらの表現を参考に、さらに具体的に表現してみましょう。例えば、「ベリー系」ではなく、「熟したストロベリー」や「フレッシュなブルーベリー」のように、より具体的に表現することで、相手に伝わりやすくなります。
アシディティの表現
アシディティとは、酸味の質のことです。酸味の種類、強さ、質感を表現します。
- 酸味の種類:レモンのような酸味、リンゴのような酸味、ワインのような酸味
- 酸味の強さ:爽やか、シャープ、刺激的、穏やか
- 酸味の質感:ジューシー、ドライ、発泡感
例えば、「レモンのような爽やかな酸味」や「リンゴのような甘酸っぱい酸味」のように表現することで、より具体的に伝わります。
ボディの表現
ボディとは、口に含んだ時の質感、重さのことです。コーヒーの濃さ、とろみ、舌触りを表現します。
- 軽さ:ライトボディ、シルキー
- 重さ:ミディアムボディ、フルボディ
- 質感:クリーミー、シロップのような、ウォータリー
例えば、「シルキーでなめらかな口当たり」や「どっしりとしたフルボディ」のように表現することで、コーヒーの質感を伝えることができます。
アフターテイストの表現
アフターテイストとは、後味のことです。風味の持続時間、風味の変化を表現します。
- 持続時間:長い、短い
- 風味の変化:甘さが残る、苦味が残る、爽やかさが残る
例えば、「長く続く甘い余韻」や「すっきりとした爽やかな後味」のように表現することで、コーヒーの印象をより深く伝えることができます。
比喩表現を活用する
比喩表現を活用することで、抽象的な味を具体的なイメージで伝えることができます。
- 例1:「まるでベルベットのような舌触り」
- 例2:「太陽を浴びたオレンジのような明るい酸味」
- 例3:「深緑の森を彷彿とさせる豊かな香り」
このように、五感を刺激するような言葉を選ぶことで、読者にコーヒーの味をより鮮明にイメージさせることができます。
連想ゲームのように表現する
コーヒーの味から連想されるものを言葉にするのも有効な手段です。例えば、「このコーヒーは、秋の夕暮れのような、少し寂しげで温かい印象を与える」のように、味から連想される風景や感情を表現することで、コーヒーの個性を際立たせることができます。
ポジティブな表現を心がける
ネガティブな表現は避け、ポジティブな表現を心がけましょう。例えば、「苦味が強い」ではなく、「力強い苦味」や「深みのある苦味」のように、言葉を言い換えることで、印象が大きく変わります。
練習方法
表現技法を習得するためには、日々の練習が不可欠です。以下の方法で、積極的に練習してみましょう。
様々なコーヒーを飲み比べる
様々な種類のコーヒーを飲み比べ、それぞれの風味の違いを意識しましょう。産地、焙煎度合い、抽出方法を変えることで、風味がどのように変化するのかを体験することが重要です。
味覚を鍛える
様々な食材を味わい、それぞれの味を言葉で表現する練習をしましょう。例えば、リンゴを食べる時に、「甘味、酸味、香り、食感」を意識し、それぞれの特徴を言葉で表現する練習を繰り返すことで、味覚が鍛えられます。
カッピング会に参加する
カッピング会に参加することで、他の人の意見を聞き、自分の表現と比較することができます。また、様々なコーヒーを体験できるため、表現の幅を広げる良い機会になります。
記録をつける
カッピングノートを作成し、日々のカッピングの記録をつけましょう。どのようなコーヒーを飲み、どのような風味を感じたのかを記録することで、自分の表現の癖や成長を確認することができます。
まとめ
カッピングコメントは、コーヒーの味を具体的に言語化するための重要なツールです。五感をフル活用し、味の表現語彙を増やし、比喩表現を活用することで、より豊かな表現が可能になります。日々の練習を重ね、自分自身の表現方法を見つけることで、カッピングのスキルを向上させることができます。
さあ、あなたも今日からカッピングコメントに挑戦してみましょう!きっと、新たなコーヒーの世界が広がりますよ。

