クリーンカップの意味

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クリーンカップの意味

1. 全体像と押さえどころ

クリーンカップとは、コーヒーの味わいを評価する際に用いられる用語で、雑味や不快な後味が少なく、クリアでクリーンな印象のカップのことを指します。まるで澄み切った水が口の中に広がるような、爽やかで心地よい感覚が特徴です。

コーヒー豆本来の風味、例えば、柑橘系の酸味やナッツのような香ばしさ、チョコレートのような甘みなどが、クリアに感じられる状態が理想です。逆に、雑味とは、コーヒー豆以外の要素から由来する、えぐみ、苦み、渋み、酸っぱさといった、不快に感じる風味成分のことです。これらの雑味が少ない、つまりクリーンな状態が「クリーンカップ」と評価される所以です。

初心者の方は、クリーンカップと「美味しいコーヒー」を混同しがちですが、必ずしもイコールではありません。クリーンカップはあくまで、雑味の有無という一つの評価軸です。例えば、非常にクリーンなカップであっても、酸味が強すぎて好みではない、ということも起こり得ます。クリーンカップは、コーヒーの評価において重要な要素の一つではありますが、あくまで出発点であり、最終的な美味しさの判断材料にはならないことを理解しておくことが重要です。

クリーンカップを実現する3つのポイント

クリーンカップを目指すためには、以下の3つのポイントに注意を払うことが大切です。

  • 豆の品質:新鮮で高品質な豆を選ぶことは、クリーンカップへの第一歩です。古くなった豆や、保管状態の悪い豆は、雑味が出やすい傾向があります。
  • 抽出方法:適切な抽出方法を選択することで、豆本来の風味を引き出し、雑味を抑えることができます。ハンドドリップ、フレンチプレス、エスプレッソなど、それぞれの抽出方法によって最適なパラメーターが異なります。
  • 抽出パラメーター:豆の挽き方、コーヒー粉の量、湯温、抽出時間など、様々なパラメーターがコーヒーの風味に影響を与えます。これらのパラメーターを適切に調整することで、クリーンカップを実現することができます。

これらのポイントを意識しながら、実際にコーヒーを淹れてみて、自分にとっての「クリーンカップ」を追求していくことが重要です。最初は難しく感じるかもしれませんが、何度も試行錯誤を繰り返すことで、徐々にクリーンなコーヒーを淹れることができるようになっていきます。

2. 手順・数値・コツ

ここでは、ハンドドリップによるコーヒー抽出を例に、クリーンカップを目指すための手順、数値、コツを説明します。その他の抽出方法でも、基本的な考え方は同じです。

コーヒー豆の準備

クリーンカップを目指す上で、豆選びは非常に重要です。新鮮なスペシャルティコーヒー豆を選び、焙煎度合いに合わせて挽き目を調整します。

焙煎度 挽き目 豆の量(g) 水量(ml)
浅煎り 中細挽き 15 250
中煎り 中挽き 15 250
深煎り 中粗挽き 15 250

上記はあくまで目安です。豆の種類や好みに合わせて調整してください。深煎りの豆は中粗挽きにすることで雑味を抑えやすくなります。浅煎りの豆は、中細挽きにするとより繊細な風味を引き出すことができます。

抽出手順

  1. お湯を沸かす:90~95℃のお湯を準備します。温度計を使うと正確です。
  2. ドリッパーにフィルターをセットする:ペーパーフィルターを丁寧にセットします。フィルターを濡らすことで、紙臭さを軽減し、抽出温度を安定させます。
  3. コーヒー粉を入れる:計量したコーヒー粉をドリッパーに均等に入れます。軽く平らにします。
  4. お湯を注ぐ:中心からゆっくりとお湯を注ぎ、コーヒー粉全体を湿らせます(Bloom)。30秒ほど蒸らします。
  5. 円を描くように注水:ゆっくりと円を描くようにお湯を注ぎます。お湯の温度と注ぐ速度を一定に保つことが重要です。
  6. 抽出完了:抽出時間は2~3分を目安にしましょう。豆の種類や挽き目によって調整が必要です。
  7. 抽出後:コーヒーをゆっくりとカップに注ぎます。抽出後、コーヒーかすをすぐに廃棄しましょう。抽出が終わったコーヒーはできるだけ早く飲みましょう。

失敗例と原因・対処法

  • 失敗例:えぐみがある
    • 原因:抽出時間が長すぎる、湯温が高すぎる、挽き目が細すぎる
    • 対処法:抽出時間を短縮する、湯温を下げる、挽き目を粗くする
  • 失敗例:酸っぱい
    • 原因:抽出時間が短すぎる、湯温が低い、挽き目が粗すぎる、豆が古すぎる
    • 対処法:抽出時間を長くする、湯温を上げる、挽き目を細かくする、新鮮な豆を使う
  • 失敗例:苦すぎる
    • 原因:湯温が高すぎる、抽出時間が長すぎる、挽き目が細すぎる、豆が深煎りすぎる
    • 対処法:湯温を下げる、抽出時間を短縮する、挽き目を粗くする、浅煎りの豆を使う
  • 失敗例:濁っている
    • 原因:抽出時の湯量が多すぎる、粉の詰め方が不均一、フィルターの破れ
    • 対処法:湯量を調整する、粉を均等に詰める、フィルターを交換する
  • 失敗例:雑味がある
    • 原因:豆の鮮度が悪い、保管方法が悪い、抽出方法が適切でない
    • 対処法:新鮮な豆を使用する、適切な保管方法をとる、抽出方法を見直す

3. よくある疑問

Q1. クリーンカップと、美味しいコーヒーは同じですか?

A1. いいえ、違います。クリーンカップは、雑味が少なくクリアな味わいを指す評価軸の一つです。一方、美味しいコーヒーは、個人の好みや嗜好によって大きく異なります。クリーンカップであっても、酸味が強すぎて好みではない、という場合もあります。

Q2. クリーンカップになるための豆の種類はありますか?

A2. 特定の種類の豆だけがクリーンカップになるわけではありません。新鮮で品質の高い豆であれば、種類を問わずクリーンカップになりやすいです。ただし、豆の種類によって、抽出方法やパラメーターを調整する必要があります。

Q3. 家庭でクリーンカップを追求するには何が必要ですか?

A3. 必ずしも高価な道具は必要ありません。ハンドドリップに必要なのは、ドリッパー、フィルター、ケトル、計量器、そして新鮮な豆です。温度計があると湯温管理が容易になり、より安定した抽出が可能になります。 最初は、適切な抽出方法とパラメーターを学ぶことに集中しましょう。色々な豆を試して、自分の好みに合う豆を見つけることもクリーンカップへの近道です。

さらに、水の硬度やミネラルバランスもコーヒーの味に影響を与えます。水道水を使用する場合は、浄水器を使用したり、ミネラルウォーターを使用するなど工夫することで、よりクリーンなコーヒーを目指せます。また、コーヒー豆の保管方法も重要です。直射日光や高温多湿を避け、密閉容器で保存することで、豆の酸化を防ぎ、クリーンカップに近づきます。

クリーンカップを目指して、様々な豆や抽出方法、パラメーターを試行錯誤し、自分にとってのベストな一杯を見つけてください!

カテゴリー:コーヒー辞典