熱風式と直火式の違い

この記事は約4分で読めます。

このサイトのリンクの一部はスポンサーリンク(広告)です。

熱風式と直火式の違い

1. 全体像と押さえどころ

結論から言うと、熱風式焙煎は均一な焙煎と大量生産に向き、直火式焙煎は豆本来の風味を際立たせ、少量生産に適していると言えるでしょう。これは、熱の伝わり方と焙煎スピードの違いが大きく影響しています。

熱風式は、熱風を豆全体に均一に当てるため、焙煎が安定し、大量の豆を均一に焙煎できます。一方、直火式は、火から直接熱を受けるため、豆への熱伝達が早く、複雑な香りと風味を生み出しますが、均一な焙煎が難しく、熟練の技が求められます。そのため、熱風式は焙煎の再現性が高く、初心者にも扱いやすい反面、豆本来の個性を引き出しにくい傾向があるのに対し、直火式は個性を際立たせられる一方で、焙煎の難易度が高く、均一な焙煎が難しいという違いがあります。

中級者の方にとってのつまずきポイントは、それぞれの焙煎方法における火加減の調整と、豆の状態の変化への対応でしょう。熱風式では温度管理が重要で、設定温度からブレないように注意が必要です。直火式では、火力の調整と豆の回転、豆の状態を五感で的確に判断する必要があります。豆の状態の変化を見極めるためには、経験と実践が不可欠です。豆の色、香り、音の変化を敏感に感じ取り、適切なタイミングで焙煎を終了することが、風味の良いコーヒーを焙煎する上で重要なポイントになります。

2. 手順・数値・コツ

以下に、熱風式と直火式焙煎の手順、数値、コツをまとめた表を示します。あくまで目安であり、豆の種類や焙煎機の種類、目標とする焙煎度合によって調整が必要です。

項目 熱風式焙煎 直火式焙煎
豆の種類 アラビカ種、ロブスタ種など、幅広い種類に対応 アラビカ種など、風味を繊細に表現したい豆に向く
焙煎量 数百グラム~数キロなど、大量焙煎が可能 数十グラム~数百グラム程度、少量焙煎が一般的
焙煎温度 180℃~240℃(豆の種類、焙煎度合により調整) 初めの温度は低く開始し、徐々に上げていく(豆の状態を見ながら調整)
焙煎時間 10~20分(豆の種類、焙煎度合により調整) 10~15分(豆の状態を見ながら調整)
豆の回転 焙煎機が自動で回転 手動で焙煎機を回転させるか、手回し焙煎機を使用
火力調整 温度設定で調整 ガスバーナーなどを使用し、手動で調整
特徴 均一な焙煎、大量生産、再現性が高い、初心者向け 豆本来の風味を際立たせる、少量生産、熟練の技が必要、繊細な調整が必要
注意点 温度設定の精度、過熱による焦げ付きに注意 火力の調整、豆の均一な加熱、焦げ付きに注意

熱風式焙煎のコツ

* 焙煎前には必ず豆の水分量をチェックし、必要であれば乾燥させる。
* 焙煎中は、温度と時間の変化を綿密に記録し、次回の焙煎に活かす。
* 焙煎終了後、すぐに冷却し、豆の余熱による焙煎の進行を止める。
* 焙煎度合は、豆の色、香り、音の変化で判断する。

直火式焙煎のコツ

* 豆を均一に焙煎するために、常に焙煎機を回転させる。
* 火力を調整しながら、豆の状態(色、香り、音)を常に確認する。
* 豆の第一煎り裂け、第二煎り裂けなど、豆の状態の変化を把握する。
* 焦げ付きを防ぐために、火加減に注意する。
* 焙煎後、冷却工程で豆をすばやく冷ますことで、焙煎の進行を止める。

失敗例と対処法

  • 熱風式:豆が均一に焙煎されない → 原因:熱風の循環不良、豆の量が多すぎる。対処法:焙煎機の清掃、豆の量を減らす。
  • 熱風式:豆が焦げる → 原因:温度設定が高すぎる、焙煎時間が長すぎる。対処法:温度設定を下げる、焙煎時間を短くする。
  • 直火式:豆が均一に焙煎されない → 原因:火力の調整が不十分、豆の回転が不十分。対処法:火力の調整を丁寧に行う、豆をこまめに回転させる。
  • 直火式:豆が焦げる → 原因:火力が強すぎる、焙煎時間が長すぎる。対処法:火力を弱める、焙煎時間を短くする。
  • 両方:生豆の水分量が多い → 原因:生豆の保管状態が悪い。対処法:生豆を乾燥させる。

3. よくある疑問

Q1. 家庭で手軽に焙煎するには?

A1. 家庭では、小型の熱風式焙煎機や、フライパンを用いた直火式焙煎が手軽にできます。ただし、直火式は均一な焙煎が難しいので、練習が必要です。

Q2. 熱風式と直火式、どちらが初心者向き?

A2. 初心者には、温度管理が比較的容易な熱風式焙煎機がおすすめです。安定した焙煎結果が得られやすく、失敗が少ないため、焙煎の基礎を学ぶのに適しています。

Q3. 焙煎後の豆の保存方法は?

A3. 焙煎後の豆は、空気に触れないように密閉容器に入れて、冷蔵庫または冷凍庫で保存するのがおすすめです。風味が劣化していくのを遅らせることができます。また、焙煎したての豆は、二酸化炭素を放出しているため、密閉容器に保存した場合は、数時間ごとに空気を抜くことも有効です。

カテゴリー:焙煎の基礎知識