カッピングコメントの書き方

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カッピングコメントの書き方

1. 全体像と押さえどころ

カッピングコメントとは、コーヒーの風味を客観的に記録するメモのことです。専門家だけでなく、コーヒーをより深く楽しむための重要なスキルです。 一口で「美味しい」と感じるだけでなく、その美味しさの根拠を言葉で表現することで、自身の味覚を研ぎ澄まし、コーヒーへの理解を深めることができます。

このガイドでは、初心者の方でも簡単に始められる、甘味、酸味、余韻に焦点を当てたカッピングコメントの書き方を解説します。 ポイントは、複雑な専門用語を使わず、自身の感覚を素直に表現することです。 完璧を求めすぎず、まずは自分の言葉で記録し、徐々に精度を高めていくことが重要です。

多くの初心者の方がつまずく点は、「どんな言葉を使えばいいのかわからない」「自分の感覚を客観的に表現できない」という点です。このガイドでは、具体的な例を交えながら、これらの問題を解決するヒントを提供します。 また、単に風味を記述するだけでなく、その強さやバランスなども記述することで、より詳細なコメントを作成できます。これにより、同じ豆でも焙煎度合いや抽出方法によって味がどのように変化するかを比較し、分析することが可能になります。 最終的には、自分の「コーヒーの味わい方」を確立し、コーヒー選びや淹れ方の改善に役立てることが目標です。

カッピングコメントの基本構成

カッピングコメントの基本構成は、大きく分けて以下の3つの要素からなります。

1. アロマ(香り):

  • 乾いた豆の香り(ドライアロマ):ナッツ、チョコレート、フローラルなど
  • 抽出後の香り(ウェットアロマ):フルーツ、スパイス、ハーブなど

2. テイスト(味わい):

  • 甘味:強弱、種類(例:キャラメルのような甘味、蜂蜜のような甘味)
  • 酸味:強弱、種類(例:柑橘系の酸味、リンゴ酸のような酸味)
  • 苦味:強弱、種類(例:ビターチョコレートのような苦味、ローストナッツのような苦味)
  • ボディ:ライト、ミディアム、フルボディなど
  • 余韻:持続時間、特徴(例:チョコレートのような余韻、スパイシーな余韻)

3. 総合的な印象:

  • バランス:各要素の調和
  • クオリティ:総合的な評価
  • その他:印象に残った特徴など

これらの要素を簡潔に、かつ正確に記述することが、カッピングコメント作成の鍵です。

2. 手順・数値・コツ

カッピングは、コーヒー豆本来の風味を評価するための厳密な手順で行われますが、家庭で実践する場合は、より簡潔な方法でも十分にカッピングコメントを作成できます。

カッピングの手順

1. コーヒー豆を挽く:中細挽きが一般的です。挽き方は、使用するグラインダーや豆の種類によって調整が必要です。
2. 湯を沸かす:約90℃のお湯を用意します。温度計を使って正確に測ることが重要です。
3. 抽出する:お好みの抽出方法で抽出します。ドリップ、フレンチプレス、エアロプレスなど、様々な方法を試してみましょう。抽出時間や豆の量も記録しておきましょう。
4. カップに注ぐ:抽出後、カップにコーヒーを注ぎます。
5. アロマを嗅ぐ:まず、コーヒーの香りを楽しみます。乾いた豆の香り(ドライアロマ)と、抽出後の香り(ウェットアロマ)をそれぞれ記録します。
6. 味を見る:一口飲んで、味を評価します。甘味、酸味、苦味、ボディ、余韻などを丁寧に味わいます。
7. カッピングコメントを書く:味わった印象を、簡潔に記録します。

カッピングにおける数値と比率の目安

以下の表は、家庭でカッピングを行う際の目安です。使用する道具や好みに合わせて調整してください。

項目 数値/比率 備考
豆の量 10g 使用するカップのサイズに合わせて調整
湯の量 150ml 豆の量との比率を一定に保つ
湯温 90℃ 温度計で正確に測る
挽き目 中細挽き 豆の種類や抽出方法に合わせて調整
抽出時間 2分〜3分 (ドリップの場合) 抽出方法に合わせて調整

カッピングでよくある失敗とその対策

  • 失敗例1:豆の挽き目が粗すぎる/細かすぎる → 原因:適切な挽き目が設定されていない → 対策:グラインダーの設定を見直し、適切な挽き目に調整する。豆の種類や抽出方法によって最適な挽き目は異なるため、実験を通して最適な挽き目を見つけることが重要です。
  • 失敗例2:湯温が高すぎる/低すぎる → 原因:湯温の管理ができていない → 対策:温度計を用いて正確な湯温を管理する。湯温が高すぎると苦味が強く、低すぎると酸味が強く出てしまうことがあります。
  • 失敗例3:抽出時間が長すぎる/短すぎる → 原因:抽出時間を適切に管理できていない → 対策:タイマーを使用し、抽出時間を正確に管理する。抽出時間によってコーヒーの味が大きく変化するため、最適な抽出時間を見つけることが重要です。
  • 失敗例4:コーヒーの味が均一でない → 原因:豆の焙煎が不均一、抽出が不均一 → 対策:焙煎度合いの均一な豆を使用する。抽出方法を見直し、均一な抽出を行う。

3. よくある疑問

Q1. カッピングコメントにどんな言葉を使えばいいですか?

A1. 専門用語を使わず、自分の感覚で表現しましょう。「甘い」「酸っぱい」「苦い」といった基本的な言葉に加え、「チョコレートのような」「柑橘系の」「ナッツのような」といった比喩表現を使うと、より具体的な描写ができます。 例えば、「キャラメルのような甘味と、爽やかな柑橘系の酸味がバランス良く調和しており、余韻は長く続く」といった具合です。

Q2. 家庭でカッピングをする際に必要な道具は?

A2. 特別な道具は必要ありません。コーヒー豆、コーヒーミル、ドリッパーやフレンチプレスなどの抽出器具、カップ、お湯を沸かすケトル、温度計があれば十分です。 正確な温度管理のために温度計があるとより良い結果が得られます。

Q3. カッピングコメントの書き方の練習方法は?

A3. 色々な種類のコーヒー豆を試して、それぞれを丁寧に味わうことから始めましょう。最初は自分の言葉で自由に書いてみて、慣れてきたら、より具体的な表現や専門用語を少しずつ取り入れていくと良いでしょう。 同じ豆を異なる抽出方法で淹れて、その違いを比較してみるのも効果的です。 また、他の人とカッピングをして、お互いのコメントを比較し合うことも、スキルアップに繋がります。 オンラインで公開されているカッピングコメント例を参考に、自分の表現力を磨いていくこともおすすめです。 数をこなすことが上達への近道です。 様々なコーヒーを味わい、自分の感覚を研ぎ澄ませていきましょう。

カテゴリー:スペシャリティコーヒー