湯量を一定にする注湯技術

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湯量を一定にする注湯技術

1. 全体像と押さえどころ

コーヒーの抽出において、湯量を一定に保つことは、安定した味と香りを生み出す上で非常に重要です。 初心者の方は、ついつい感覚で注いでしまいがちですが、実は正確な湯量コントロールが、プロの技とアマチュアの技を分ける大きな分岐点になります。

なぜなら、湯量が一定でないと、コーヒー豆への抽出が不均一になり、雑味が出たり、えぐみが強くなったり、逆に薄味になったりするからです。 一定の湯量で抽出することで、コーヒー豆の成分を均一に抽出でき、本来の風味を最大限に引き出すことができるのです。

本記事では、スケールとタイマーを活用した注湯技術を初心者の方にも分かりやすく解説します。 一見難しそうに感じますが、コツさえ掴めば簡単にマスターできます。 ポイントは、焦らず、丁寧に、そして正確に注ぐことです。 最初は少し時間がかかっても、何度も練習することで、自然とスムーズに注げるようになります。

初心者特有のつまずきポイント

  • 注ぎ方が雑で、湯量がバラバラになる: ゆっくり丁寧に注ぐ練習が必要です。最初は少量ずつ注いで、慣れていきましょう。
  • スケールとタイマーの使い方に慣れていない: まずはスケールとタイマーのゼロ調整を確実にやり、使用方法を理解しましょう。練習を通して操作に慣れていきましょう。
  • コーヒー豆の粉の細かさや湯温によって注ぎ方が変わることを理解していない: 豆の挽き方や湯温は抽出に大きく影響します。レシピに合わせて調整する必要があります。後述の表を参照ください。

2. 手順・数値・コツ

ここでは、具体的な手順と数値、そしてコツを説明します。 使用する道具は、ドリッパー、サーバー、ケトル、コーヒー豆、スケール、タイマーです。 スケールは、0.1g単位まで計測できるものが理想的です。タイマーは、デジタルタイマーがおすすめです。

ステップバイステップで解説

  1. 豆の挽きと計量: 使用するコーヒー豆を、レシピに合わせて適切な粗さに挽きます。今回は、中細挽きを想定します。豆の量は、20gとします。(調整可能)
  2. ドリッパーの準備: ドリッパーをサーバーの上にセットし、フィルターペーパーをセットします。フィルターペーパーを熱湯で予洗いして、紙臭さを除去します。
  3. コーヒー粉の投入: 計量したコーヒー粉をドリッパーの中央に均等に広げます。軽く平らに整えることが重要です。
  4. 最初の注湯(お湯を少し注ぎ、蒸らす): 約40mlの熱湯(90℃)をゆっくりと注ぎ、コーヒー粉全体を湿らせます。(Bloom ブルーム)。30秒ほど蒸らします。
  5. 円を描くように注ぐ: ケトルのお湯の温度を確認後、中心から円を描くように、ゆっくりと注ぎます。湯量は、1回につき約50mlを目安にし、計量しながら注ぎます。100mlずつ3回注ぐなど、回数は調整可能です。
  6. 抽出時間: 全体の抽出時間は、約2分30秒を目安とします。タイマーで時間を管理することで、抽出時間を一定に保てます。
  7. 最後の注湯: ドリッパーに残っているコーヒー液がサーバーに全て落ちるのを待ってから、残りの湯を注ぎます。

数値と目安

下記の表は、あくまでも目安です。豆の種類や挽き目、好みに応じて調整してください。

項目 目安 備考
コーヒー豆の量 20g 好みに応じて調整
湯量 300ml コーヒー豆の量に対して15倍
湯温 90℃ 豆の種類によって調整
挽き目 中細挽き 豆の種類によって調整
抽出時間 2分30秒 豆の種類によって調整
1回あたりの注湯量 50ml 目安です。調整可能
蒸らし時間 30秒 豆の種類によって調整

失敗例と対策

  • 抽出時間が長すぎる/短すぎる:挽き目、湯温、注湯速度を調整します。挽き目が粗い場合は、抽出時間が短くなります。逆に細かい場合は、抽出時間が長くなります。湯温が高いと抽出時間が短くなり、低いと長くなります。注湯速度が速いと抽出時間が短くなり、遅い場合は長くなります。
  • コーヒーが苦すぎる/薄い:豆の量、湯量、抽出時間を調整します。コーヒーが苦すぎる場合は、豆の量を減らし、湯量を増やす、または抽出時間を短くします。薄い場合は、その逆です。
  • コーヒーが雑味がある/酸っぱい:豆の鮮度、挽き目、湯温をチェックします。古い豆を使用すると、雑味が強くなります。挽き目が粗すぎると酸っぱく、細かすぎると苦くなります。湯温が高すぎると苦味、低すぎると酸味が出やすくなります。

3. よくある疑問

Q1. スケールとタイマーがない場合、どうすればいいですか?

A1. 正確な湯量管理は難しいですが、計量カップを使って湯量を目安にするスマホのストップウォッチ機能を利用することで、ある程度の精度を確保できます。完璧を求めすぎず、まずは実践を通して感覚を掴むことが大切です。

Q2. 注湯の速度が一定にできません。どうすればいいですか?

A2. 最初はゆっくり丁寧に注ぐことを意識しましょう。練習を通して、注湯のコツを掴むことが重要です。ケトルの注ぎ口の形状なども影響しますので、自分に合ったケトルを使うこともおすすめです。焦らず、何度も練習することで、自然と速度が安定するようになります。

Q3. どんなコーヒー豆を使えば良いですか?

A3. 初心者の方には、中煎りのコーヒー豆がおすすめです。中煎りは、酸味と苦味のバランスが良く、飲みやすいと言われています。色々な豆を試して、自分の好みに合う豆を見つけるのも楽しみの一つです。色々な焙煎度を試して、自分の好みに合う豆を探してみましょう。

上記以外にも、抽出方法、豆の種類、挽き方、湯温など、様々な要素がコーヒーの味に影響を与えます。一つずつ丁寧に確認しながら、自分にとって最適な方法を見つけていきましょう。コーヒーを淹れる作業自体を楽しむことも、コーヒーを美味しく飲むための大切な要素です。

この記事を参考に、美味しいコーヒーを淹れてみてください。

色々な豆や、抽出方法を試行錯誤して、あなたにとって最高のコーヒーを見つけてください。

精度の高い抽出を目指して、練習を継続することで、より一層コーヒーの世界を深く楽しんでいただけます。

この記事が、皆さんのコーヒーライフの一助となれば幸いです。

コーヒー豆の選び方、挽き方、焙煎度合い、そして、今回解説した注湯技術まで、一つずつ丁寧にステップアップしていくことで、あなただけの最高のコーヒー体験を手に入れることができるでしょう。

カテゴリー:コーヒー基礎知識