ウォッシュト

この記事は約6分で読めます。

このサイトのリンクの一部はスポンサーリンク(広告)です。

ウォッシュト – コーヒーを語る上で外せない精製方法の基本

コーヒーの世界へようこそ!☕️ この記事では、コーヒーの味わいを大きく左右する「精製方法」の中でも、最もポピュラーなウォッシュトについて、コーヒー初心者さんにもわかりやすく解説します。

コーヒー豆がどのようにして私たちの手元に届くのか、その過程を知ることは、コーヒーをより深く楽しむための第一歩です。ウォッシュトについて理解すれば、きっとあなたのコーヒーライフがさらに豊かなものになるでしょう。

精製方法ってなに? なぜウォッシュトが重要なのか

コーヒー豆は、コーヒーチェリーという赤い果実の中にあります。コーヒーチェリーからコーヒー豆を取り出し、乾燥させて、ようやく焙煎できる状態になるのですが、この一連の作業を精製と呼びます。

精製方法は、コーヒー豆の味わいに大きな影響を与えます。まるでワインのように、精製方法によって豆の個性が引き出され、様々な風味を楽しむことができるのです。

ウォッシュトは、その中でも最も一般的な精製方法であり、世界中の多くのコーヒー豆で採用されています。だからこそ、ウォッシュトについて知っておくことは、コーヒーを語る上で非常に重要なのです。

ウォッシュトとは? その工程をわかりやすく解説

ウォッシュト(Washed)とは、英語で「洗う」という意味。その名の通り、水を使ってコーヒーチェリーの果肉や粘液質を取り除く精製方法です。具体的には、以下の工程を経てコーヒー豆が精製されます。

1. コーヒーチェリーの収穫と選別

完熟したコーヒーチェリーを手摘み、または機械で収穫します。その後、未熟なものや傷んだものを取り除く選別作業を行います。この選別が、コーヒーの品質を左右すると言っても過言ではありません。

2. 果肉除去

収穫されたコーヒーチェリーは、果肉除去機(パルパー)にかけられ、外側の果肉を取り除かれます。この時、コーヒー豆はまだ粘液質(ミューシレージ)というヌルヌルした膜に覆われています。

3. 醗酵槽での醗酵

果肉が除去されたコーヒー豆は、醗酵槽と呼ばれる水槽に入れられ、一定期間醗酵させます。この醗酵の過程で、粘液質が分解されます。醗酵時間は、気温や湿度、コーヒー豆の種類によって調整されます。経験豊富な生産者たちは、長年の経験から最適な醗酵時間を見極めます。

ポイント: 醗酵は、ウォッシュトの風味を大きく左右する重要な工程です。醗酵時間が短すぎると粘液質が十分に分解されず、雑味の原因になります。逆に、長すぎると豆が傷んでしまう可能性があります。

4. 水洗

醗酵が終わったコーヒー豆は、きれいな水で何度も洗浄されます。この水洗によって、醗酵で分解された粘液質や汚れが完全に洗い流されます。

5. 乾燥

水洗いが終わったコーヒー豆は、天日乾燥または機械乾燥によって水分を飛ばします。天日乾燥の場合は、アフリカンベッドと呼ばれる網状の乾燥台に広げ、定期的に撹拌しながら乾燥させます。機械乾燥の場合は、乾燥機を使って短時間で乾燥させることができます。

ポイント: 乾燥は、コーヒー豆の品質を保つために非常に重要な工程です。水分が均一になるように、丁寧に乾燥させる必要があります。乾燥が不十分だと、カビが発生したり、豆が傷んだりする原因になります。

6. 脱穀

乾燥が終わったコーヒー豆は、パーチメントと呼ばれる薄い殻に覆われています。脱穀機を使ってこのパーチメントを取り除き、生豆の状態にします。

7. 選別と格付け

脱穀された生豆は、大きさや密度、色などを基準に、さらに選別されます。この選別によって、欠点豆(虫食い豆や未熟豆など)が取り除かれ、コーヒーの品質が向上します。最後に、豆の大きさや形状によって格付けが行われます。

ウォッシュトのメリットとデメリット

ウォッシュトには、他の精製方法に比べて、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  • クリーンで明るい風味: ウォッシュトは、豆本来の風味を際立たせ、クリーンで明るい味わいを生み出すのが特徴です。
  • 安定した品質: 水を使って丁寧に精製するため、品質が安定しやすい傾向があります。
  • 再現性の高さ: 工程が管理しやすく、同じような品質のコーヒーを再現しやすいというメリットがあります。

デメリット

  • 手間とコストがかかる: 水を大量に使用するため、環境負荷が高いという側面があります。また、設備投資や維持費がかかるため、コストも高くなりがちです。
  • 風味が単調になりやすい: 他の精製方法に比べて、複雑な風味が生まれにくいという意見もあります。

ウォッシュトの風味の特徴

ウォッシュトで精製されたコーヒーは、一般的に以下のような風味の特徴があります。

  • クリーン: 雑味が少なく、すっきりとした味わいです。
  • 明るい酸味: レモンや柑橘類のような、爽やかな酸味が感じられます。
  • フレーバー: 花のような香りや、柑橘系のフレーバーが感じられることがあります。
  • ボディ: ライトからミディアム程度のボディであることが多いです。

これらの特徴は、あくまで一般的な傾向であり、コーヒー豆の種類や焙煎度合いによっても風味は大きく異なります。

ウォッシュトのコーヒー豆を選ぶときのポイント

ウォッシュトのコーヒー豆を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしてみてください。

  • 産地: ウォッシュトは、様々な産地で採用されている精製方法です。それぞれの産地の特徴を知ることで、好みの風味を見つけやすくなります。例えば、エチオピアのウォッシュトはフローラルな香りが特徴的で、コロンビアのウォッシュトはバランスの取れた味わいが特徴です。
  • 焙煎度合い: 浅煎りのウォッシュトは、明るい酸味と華やかなフレーバーが楽しめます。深煎りのウォッシュトは、コクと苦味が強調されます。
  • 情報: 購入する前に、コーヒー豆の説明をよく読んでみましょう。生産者の情報や、テイスティングノートなどが記載されている場合は、風味をイメージするのに役立ちます。

ウォッシュト以外の精製方法も知っておこう

コーヒーの世界には、ウォッシュト以外にも様々な精製方法があります。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

ナチュラル

収穫したコーヒーチェリーをそのまま乾燥させる精製方法です。ウォッシュトに比べて手間がかからず、水の使用量も少なくて済みます。果実の甘みが豆に移りやすく、濃厚な甘みとボディが特徴です。複雑で個性的な風味を持つものが多いです。

ハニープロセス

コーヒーチェリーの果肉を除去した後、粘液質(ミューシレージ)を残したまま乾燥させる精製方法です。粘液質の量や乾燥時間によって、風味が変化します。ウォッシュトとナチュラルの良いとこどりをしたような、バランスの取れた味わいが特徴です。

スマトラ式(ギリング・バサ)

インドネシア・スマトラ島で伝統的に行われている精製方法です。独特の湿った状態で乾燥させるため、アーシーでスパイシーな風味が特徴です。

これらの精製方法について知っておくと、さらにコーヒー選びが楽しくなりますよ!

まとめ:ウォッシュトはコーヒーの世界への入り口

ウォッシュトは、コーヒーの精製方法の中でも最もポピュラーであり、そのクリーンで明るい味わいは、多くの人に愛されています。

この記事を通して、ウォッシュトについて理解を深め、あなたにとって最高のコーヒーを見つけるための第一歩を踏み出していただければ幸いです。

さあ、ウォッシュトのコーヒーを片手に、奥深いコーヒーの世界を探求してみましょう! ☕️