品評会の採点方式

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コーヒー品評会の採点方式:加点方式と減点方式を徹底解説

こんにちは!コーヒーの世界へようこそ。ここでは、コーヒーの奥深さを一緒に探求していきましょう。今回は、少し上級者向けの内容、コーヒー品評会の採点方式について解説します。品評会での評価方法を知ることで、コーヒーの品質に対する理解が深まり、より深くコーヒーを楽しめるようになるはずです。

品評会ってなに? なぜ採点方式が重要なのか

コーヒーの品評会は、そのコーヒーの品質を評価し、優れたコーヒーを見つけ出すためのイベントです。世界各地で開催されており、生産者やバイヤー、そして私たち消費者が、より良いコーヒーに出会うための重要な指標となっています。

品評会では、専門の審査員が様々な角度からコーヒーを評価します。その評価方法こそが「採点方式」です。採点方式によって、重視されるポイントや評価の基準が異なり、最終的な結果にも大きく影響します。つまり、採点方式を理解することは、品評会の結果を正しく理解し、コーヒーの品質を客観的に判断するために不可欠なのです。

採点方式の基本:加点方式と減点方式

コーヒーの品評会で用いられる主な採点方式は、大きく分けて加点方式減点方式の2種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

加点方式:良い点を積み重ねて評価

加点方式は、コーヒーの持つ良い部分を評価し、基準点から加点していく方式です。例えば、以下のような項目が評価対象となります。

  • フレーバー (Flavor): コーヒーが持つ香りと味の総合的な印象。
  • アロマ (Aroma): コーヒーから立ち上る香り。
  • アシディティ (Acidity): コーヒーの持つ酸味の質。明るさや爽やかさなどが評価されます。
  • マウスフィール (Mouthfeel): コーヒーを口に含んだ時の舌触りや質感。
  • アフターテイスト (Aftertaste): コーヒーを飲んだ後に口に残る風味。
  • バランス (Balance): 各要素の調和。
  • 甘さ (Sweetness): コーヒーが持つ甘味。
  • クリーンカップ (Clean Cup): 雑味や欠点のなさ。

それぞれの項目に対して、基準となる点数(例えば6点など)が設定されており、そのコーヒーが持つ特徴に応じて加点されていきます。最終的に、全ての項目の合計点がそのコーヒーの評価となります。

加点方式のメリット:

  • コーヒーの良い部分が明確になりやすい。
  • ポジティブな評価に繋がりやすく、生産者のモチベーション向上に繋がりやすい。
  • それぞれの項目が点数として可視化されるため、評価の根拠が分かりやすい。

加点方式のデメリット:

  • 欠点が目立ちにくい場合がある。
  • 基準点の解釈によっては、評価が甘くなる可能性がある。

減点方式:欠点を減点して評価

減点方式は、コーヒーの欠点やネガティブな要素を評価し、満点から減点していく方式です。例えば、以下のような欠点が評価対象となります。

  • 欠点豆 (Defects): 発酵臭、カビ臭、薬品臭など、コーヒーの品質を損なう異臭や異味。
  • オフフレーバー (Off-Flavor): 好ましくない風味。土臭さ、焦げ臭さなど。
  • 欠点 (Faults): 酸味のなさ、ボディの弱さなど。

満点(例えば100点など)から、それぞれの欠点の程度に応じて減点されていきます。減点幅は、欠点の種類や程度によって異なります。最終的に、残った点数がそのコーヒーの評価となります。

減点方式のメリット:

  • 欠点が明確になりやすく、品質管理の改善に繋がりやすい。
  • 客観的な評価に繋がりやすい。

減点方式のデメリット:

  • 良い部分が目立ちにくい場合がある。
  • ネガティブな評価に繋がりやすく、生産者のモチベーション低下に繋がる可能性がある。

加点方式と減点方式の比較

加点方式と減点方式は、それぞれ異なる視点からコーヒーを評価します。以下の表に、それぞれの特徴をまとめました。

特徴 加点方式 減点方式
評価の焦点 良い点 欠点
評価の方向性 基準点から加点 満点から減点
結果の表現 ポジティブな表現 ネガティブな表現
向いている用途 品質向上のための情報提供、消費者の興味喚起 品質管理、客観的な品質評価

どちらの方式が優れているというわけではありません。それぞれの方式にはメリットとデメリットがあり、品評会の目的や評価基準によって使い分けられます。

代表的な品評会の採点方式

世界各地で開催されている品評会では、それぞれ独自の採点方式を採用しています。代表的な例をいくつかご紹介します。

カップ・オブ・エクセレンス (COE)

カップ・オブ・エクセレンスは、スペシャルティコーヒーの国際品評会として最も権威のあるものです。COEでは、加点方式をベースにした独自の採点方式を採用しています。審査員は、フレーバー、アロマ、アシディティ、マウスフィールなど、様々な項目を評価し、85点以上のコーヒーのみが受賞の対象となります。

スペシャルティコーヒー協会 (SCA)

スペシャルティコーヒー協会は、スペシャルティコーヒーの基準を策定し、品質向上に貢献している団体です。SCAでは、加点方式をベースにしたカッピングプロトコルを公開しており、多くの品評会やコーヒー業界で参考にされています。SCAのカッピングプロトコルでは、100点満点で評価され、80点以上のコーヒーがスペシャルティコーヒーと定義されます。

ローストマスターズチャンピオンシップ (RMC)

ローストマスターズチャンピオンシップは、焙煎技術を競う大会ですが、最終的な評価にはカッピングによる評価も含まれます。RMCでのカッピング評価は、SCAのカッピングプロトコルを参考に、加点方式で行われることが多いです。

採点方式を理解して、もっとコーヒーを楽しもう!

今回は、コーヒー品評会の採点方式について解説しました。加点方式と減点方式の違い、それぞれのメリット・デメリット、そして代表的な品評会の採点方式について理解していただけたでしょうか?

採点方式を理解することで、品評会の結果をより深く理解し、コーヒーの品質を客観的に判断できるようになります。そして、それはきっと、あなた自身のコーヒー選びにも役立つはずです。

さあ、あなたもコーヒーの世界をさらに深く探求してみましょう!

今後も、コーヒーに関する様々な情報を発信していきますので、ぜひお楽しみに!