圧力計付きポルタフィルター

この記事は約6分で読めます。

このサイトのリンクの一部はスポンサーリンク(広告)です。

圧力計付きポルタフィルター

1. 全体像と押さえどころ

圧力計付きポルタフィルターは、エスプレッソ抽出における抽出圧をリアルタイムで可視化できる革新的なツールです。これにより、抽出圧の安定性や適切な範囲を把握しやすくなり、より安定した高品質なエスプレッソ抽出を実現できます。 初心者から中級者まで、エスプレッソの抽出に精通している方にとって、大きなメリットをもたらすでしょう。

しかし、圧力計付きポルタフィルターは、通常のポルタフィルターに比べて高価であり、また、その使用方法やメンテナンスにも一定の知識とスキルが求められます。特に、圧力計の読み方や、適切な抽出圧の範囲を理解していないと、かえって抽出の精度を下げる可能性もあります。本稿では、圧力計付きポルタフィルターの選び方から、具体的な使用方法、そしてトラブルシューティングまでを網羅的に解説することで、読者の皆様がより深く理解し、活用できるようサポートします。

中級者にとっての最大のハードルは、圧力計の数値と抽出結果の相関関係を正確に理解することです。圧力計の数値だけで良し悪しを判断することはできません。豆の種類、挽き具合、タンピングの強さ、抽出時間、水温など、様々な要因が抽出結果に影響を与えます。そのため、圧力計の数値はあくまで一つの指標として捉え、他の要素と総合的に判断することが重要になります。本稿では、これらの要素を個別に解説し、圧力計の数値とそれ以外の要因をどのように関連づけて解釈すべきか、具体的な例を挙げて丁寧に説明します。

圧力計付きポルタフィルターの種類

圧力計付きポルタフィルターには、大きく分けて2種類があります。一つは、ポルタフィルター本体に圧力計が直接組み込まれたタイプです。これは一体型で見た目もすっきりしており、使い勝手が良いと評判です。もう一つは、ポルタフィルターに接続して使用するタイプの圧力計です。これは、既存のポルタフィルターに後付けできるため、既存の機器をそのまま活用したい場合に便利です。それぞれメリット・デメリットがあるので、自身のマシンや好みに合わせて選ぶことが重要です。

圧力計の精度と信頼性

圧力計の精度も重要な要素です。安価な圧力計は精度が低く、正確な数値が得られない場合があります。高精度の圧力計を選ぶことで、より正確な抽出圧を把握し、安定した抽出を実現できます。また、圧力計の耐久性も考慮する必要があります。頻繁に使用する場合、耐久性の高いものを選ぶことが重要です。

2. 手順・数値・コツ

圧力計付きポルタフィルターを用いたエスプレッソ抽出の手順を、具体的な数値を交えて解説します。ここで示す数値はあくまでも目安であり、豆の種類や挽き具合、好みに合わせて調整する必要があります。

抽出手順

1. 豆の準備: 使用する豆を適切な粒度に挽きます。豆の種類によって最適な粒度は異なりますが、エスプレッソ用のグラインダーを使用し、細かい粉にしてください。挽き具合は、抽出時間や圧力計の数値を見ながら調整していきます。(目安:エスプレッソ用の細挽き)
2. 計量: 豆の量を計量します。(目安:18g)
3. 投入: 挽いた豆をポルタフィルターバスケットに均等に入れ、タンピングします。(目安:30秒以内、適切な圧力で均一にタンピング)
4. 抽出: エスプレッソマシンにポルタフィルターを取り付け、抽出を開始します。抽出圧を圧力計で監視し、最適な範囲(目安:9気圧前後)を維持します。
5. 抽出時間: 抽出時間を計測します。(目安:25秒前後)
6. 抽出終了: 抽出が完了したら、ポルタフィルターを取り外し、抽出されたエスプレッソをカップに注ぎます。

項目 目安 備考
豆の種類 アラビカ種、ブレンドなど、お好みの豆 豆の特性によって調整が必要
豆の量 18g マシンや好みに応じて調整
挽き目 エスプレッソ用(細挽き) 抽出時間と圧力を確認しながら調整
タンピング圧 30kg前後(均一に) 圧力計を見ながら調整する
抽出圧 9気圧前後 圧力計を参考に調整
抽出時間 25秒前後 圧力と抽出量を確認しながら調整
水温 90-96℃ マシンによって異なるため、マニュアル参照

失敗と原因と対処法

  • 抽出圧が低い場合: 豆の挽きが粗すぎる、タンピングが不十分、コーヒー粉の詰め方が不均一などが考えられます。挽き目を細かくし、タンピングをしっかり行い、均等にコーヒー粉を詰めるようにしましょう
  • 抽出圧が高い場合: 豆の挽きが細かすぎる、タンピングが強すぎる、コーヒー粉の詰め方が密すぎるなどが考えられます。挽き目を粗くし、タンピングの圧力を弱め、コーヒー粉の詰め方を調整しましょう
  • 抽出時間が短い場合: 豆の挽きが粗すぎる、タンピングが不十分、コーヒー粉の詰め方が不均一などが考えられます。挽き目を細かくし、タンピングをしっかり行い、均等にコーヒー粉を詰めるようにしましょう。また、マシン自体の水圧の問題も考えられるため、マニュアルを確認しましょう。
  • 抽出時間が長い場合: 豆の挽きが細かすぎる、タンピングが強すぎる、コーヒー粉の詰め方が密すぎるなどが考えられます。挽き目を粗くし、タンピングの圧力を弱め、コーヒー粉の詰め方を調整しましょう。マシン自体の水圧の低下も考えられるため、メンテナンスが必要です。
  • クレマが不足している場合:抽出圧が低すぎる、抽出温度が低すぎる、豆の鮮度が悪い、挽きが粗すぎるなどが考えられます。挽き目を調整し、タンピングをしっかり行い、新鮮な豆を使用しましょう。

コツ

* 抽出圧は、抽出時間とクレマの量と合わせて総合的に判断しましょう。圧力計の数値だけで判断するのではなく、味や香りを確認しながら、最適な抽出条件を見つけることが大切です。
* 定期的に圧力計の校正を行うことで、より正確な数値を得ることができます。
* ポルタフィルターや圧力計は、常に清潔に保ちましょう。使用後は、適切な洗浄と乾燥を行い、サビや汚れを防ぎます。

3. よくある疑問

Q1: 圧力計付きポルタフィルターはどのくらいの価格帯ですか?

A1: 価格帯は、ブランドや機能によって大きく異なりますが、数千円から数万円まで幅があります。高価格帯のものは、精度が高く耐久性にも優れています。予算に合わせて、機能と性能を比較検討することが重要です。

Q2: 圧力計の数値以外に、エスプレッソの品質を判断する指標はありますか?

A2: はい、あります。抽出時間、クレマの量と色、味、香りなど、複数の指標を総合的に判断することで、より正確な評価ができます。圧力計はあくまで補助的な役割です。

Q3: 家庭用のエスプレッソマシンでも使用できますか?

A3: ほとんどの家庭用エスプレッソマシンで使用できますが、マシンの種類によっては互換性がない場合があります。購入前に、自身のマシンの規格と圧力計付きポルタフィルターの規格が適合しているかを確認してください。 もし、圧力計付きポルタフィルターが使えない場合、抽出時間を正確に計り、豆の挽き目やタンピングの強さで調整することで、ある程度の品質管理は可能です。

カテゴリー:抽出器具・道具