ブラインドカッピング

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ブラインドカッピング

1. 全体像と押さえどころ

ブラインドカッピングとは、コーヒー豆の種類や産地などの情報を得ることなく、香りや味覚のみを頼りにコーヒーの風味を評価する手法です。コーヒーの専門家だけでなく、コーヒー愛好家にとっても、自身の味覚を磨くための重要なスキルであり、スペシャリティコーヒーの世界を深く理解するための第一歩となります。

ブラインドカッピングを通して、コーヒーの複雑な風味を客観的に評価できるようになり、自身の好みを明確にできるようになります。例えば、「酸味のあるコーヒーが好き」という漠然とした好みが、「柑橘系の爽やかな酸味とチョコレートのような苦味が調和したコーヒーが好き」といった具体的な表現に進化します。これは、より自分に合ったコーヒーを見つけるための強力なツールとなります。

しかし、初級者にとって、ブラインドカッピングは最初は難しく感じるかもしれません。複数のコーヒーを飲み比べ、その微妙な違いを識別するのは、練習を要するからです。さらに、専門用語や評価基準に戸惑うこともあるでしょう。

そこで、この教科書では、初心者の方でも理解しやすいように、手順を丁寧に解説し、具体的な数値やコツを提示していきます。また、よくある疑問についてもQ&A形式で分かりやすく説明しますので、安心して学習を進めてください。最終的には、家庭でも手軽にブラインドカッピングに挑戦できるよう、サポートします。

2. 手順・数値・コツ

ブラインドカッピングは、準備から評価までいくつかのステップがあります。ここでは、初心者でも簡単に実行できる手順と、重要な数値、そしてコツを解説します。

2-1. 準備

まずは、ブラインドカッピングに必要な道具を揃えましょう。

* コーヒー豆(3種類以上):異なる焙煎度や産地、品種の豆を用意すると、より効果的に練習できます。
* グラインダー:均一な挽き目にするために、電動グラインダーがおすすめです。
* ドリップケトル:湯温を正確にコントロールできるものが望ましいです。
* カップ(白色、同サイズ):少なくとも3個以上必要です。
* スプーン:コーヒーを混ぜるのに使用します。
* タイマー:抽出時間を正確に計測します。
* メモ帳とペン:風味や感想を記録します。
* 番号付きの紙やシール:カップに番号を付け、どのコーヒーかわからなくするため。

2-2. 抽出

次に、コーヒーを抽出します。ここでは、ハンドドリップを例に説明しますが、他の抽出方法でも同様の要領で行えます。

項目 数値/目安 コツ
コーヒー豆の量 1杯あたり約10g (豆の種類によって調整) 正確な計量を行うことで、比較実験の精度が上がります。
挽き目 中細挽き 均一な挽き目が重要です。粗すぎると抽出が不十分になり、細すぎると雑味が出やすくなります。
湯温 約90℃ 温度計を使って正確に測りましょう。
抽出時間 約2分 抽出時間を一定に保つことで、比較実験の精度が向上します。
水量 約150ml (豆の量と挽き目に応じて調整) コーヒー豆の種類や挽き目に合わせて調整しましょう。

抽出後、各カップに番号を付け、どのコーヒーか分からなくしておきましょう。

2-3. 評価

いよいよテイスティングです。

まず、カップを温めるために、一度コーヒーを少し捨ててください。次に、コーヒーをカップに注ぎ、カップを回してコーヒーの香りを楽しみます。次に、コーヒーを一口飲んで、最初の印象をメモします。その後、ゆっくりとコーヒーを飲みながら、以下の項目について評価します。

* アロマ(香り):フローラル、フルーティ、ナッツ、スパイシーなど、どのような香りがしますか?
* フレーバー(味):甘味、酸味、苦味、渋味など、どのような味がしますか?具体的な例(例:レモンのような酸味、チョコレートのような苦味)を挙げるとより正確な評価ができます。
* ボディ(飲み口):ライト、ミディアム、フルボディなど、口にしたときの重厚さや濃さはどうですか?
* アフターテイスト(後味):飲み終わった後、口の中に残る風味は?長く続くか、すぐに消えるか?

2-4. 失敗と原因と対処法

ブラインドカッピングでよくある失敗とその原因、対処法をまとめました。

* 失敗例1:風味の違いが分からなかった
* 原因:コーヒー豆の質が低かった、抽出方法が不適切だった、練習不足
* 対処法:高品質なスペシャリティコーヒー豆を使用する、抽出方法を改善する、繰り返し練習する

* 失敗例2:香りを正確に表現できなかった
* 原因:香りの知識が不足していた、鼻の使い方が不適切だった
* 対処法:アロマチャートなどを参考に、香りの知識を深める、鼻を近づけすぎず、ゆっくりと香りを嗅ぐ

* 失敗例3:評価基準が曖昧だった
* 原因:評価項目を理解していなかった、メモが不十分だった
* 対処法:評価項目をしっかり理解する、詳細なメモを取る

上記を参考に、繰り返し練習することで、ブラインドカッピングのスキルを向上させることができます。 最初は難しくても、継続することで、コーヒーの風味をより深く理解できるようになります。

3. よくある疑問

Q1. 家庭でブラインドカッピングをするにはどうすれば良いですか?

A1. 上記の手順に従って、家庭にある道具を使って行えます。特別な道具は必要ありません。ただし、正確な計量と温度管理が重要なので、計量スプーンと温度計があると便利です。

Q2. コーヒー豆は何種類準備すれば良いですか?

A2. 最初は3種類から始めるのがおすすめです。異なる焙煎度や産地、品種の豆を用意することで、風味の違いを比較しやすくなります。慣れてきたら、種類を増やしてみましょう。

Q3. ブラインドカッピングで重要なことは何ですか?

A3. 客観的な評価正確な記録です。自身の好みを排除し、五感をフル活用してコーヒーの特徴を捉え、それを正確にメモすることが重要です。

カテゴリー:スペシャリティコーヒー