お湯を3回に分ける理由

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お湯を3回に分ける理由

1. 全体像と押さえどころ

コーヒーを淹れる際、「お湯を3回に分けて注ぐ」方法が広く用いられています。これは、コーヒー豆から効率よく、そして段階的に成分を抽出するためです。3回注ぎによって、コーヒーの風味や香りを最大限に引き出すことができるのです。

結論から言うと、3回に分けてお湯を注ぐことで、コーヒー豆の成分を段階的に抽出することができ、バランスの良い風味と豊かな香りのコーヒーを淹れることができるからです。

理由は主に3つあります。まず、最初の注湯で、コーヒー豆全体を湿らせる(ブラッシング)ことで、均一に抽出を開始できるという点です。2回目は、コーヒー豆の膨張が進み、より多くの成分が溶け出すタイミングを狙っています。そして3回目は、すでに抽出された成分を十分に抽出することで、雑味を抑え、クリアでバランスのとれた味わいを生み出すことができます。

初心者の方がつまずきやすいポイントは、適切な注湯量と注湯スピードの調整です。注湯量が多すぎると、雑味が出てしまい、少なすぎると、コーヒーが薄くなってしまいます。また、注湯スピードが速すぎると、コーヒーが苦くなり、遅すぎると、酸っぱくなってしまいます。これらの点を意識して、練習を重ねることが重要です。さらに、豆の挽き具合や湯温も抽出結果に大きく影響を与えるため、それらについても適切な設定を心がける必要があります。

2. 手順・数値・コツ

ここでは、3回注ぎによるハンドドリップの手順を、具体的な数値を交えて解説します。

使用する道具

* ハリオV60(もしくは同様のドリッパー)
* ペーパーフィルター
* コーヒー豆:中挽き 20g
* 熱湯:200g (約90℃)
* ハリオV60スケール(もしくはデジタルスケール)
* タイマー

手順

ステップ お湯の量(g) 注湯時間(秒) 備考
1回目(ブラッシング) 40 10-15 円を描くようにゆっくり注ぎ、コーヒー粉全体を湿らせる
2回目(メイン抽出) 100 30-40 中心から円を描くようにゆっくり注ぐ。ドリップスピードはコーヒー粉の膨張具合を見ながら調整
3回目(仕上げ) 60 20-30 ゆっくりと注ぎ、抽出完了まで待つ

ポイントは、各段階でお湯の注ぎ方を工夫することです。最初のブラッシングでは、コーヒー粉全体を均一に湿らせることが重要です。そのため、円を描くようにゆっくりと注ぎましょう。2回目のメイン抽出では、中心からゆっくりと円を描くように注ぐことで、コーヒーの成分を均一に抽出できます。3回目の仕上げでは、ゆっくりと注ぐことで、雑味を抑え、クリアな風味に仕上げます

失敗例と原因・対処法

* 失敗例1:コーヒーが苦い
* 原因:お湯の温度が高すぎる、注湯スピードが速すぎる、挽き目が粗すぎる
* 対処法:湯温を下げる、注湯スピードを遅くする、挽き目を細かくする。特に、温度管理は重要です。90℃前後を目安にしましょう。

* 失敗例2:コーヒーが薄い
* 原因:お湯の量が少なすぎる、抽出時間が短い、挽き目が細かすぎる
* 対処法:お湯の量を増やす、抽出時間を長くする、挽き目を粗くする。豆の量と水の比率も重要です。一般的には1:15〜1:18が目安です。

* 失敗例3:コーヒーが酸っぱい
* 原因:お湯の温度が低すぎる、注湯スピードが遅すぎる、抽出時間が長すぎる
* 対処法:湯温を上げる、注湯スピードを速くする、抽出時間を短くする。抽出時間のコントロールも重要で、目安として2分前後を意識しましょう。

これらの失敗例は、コーヒー豆の種類や焙煎度によっても変わるため、自身の好みに合わせて調整することが重要です。何度か試行錯誤を繰り返すことで、自分にとって最適な手順を習得できます。コーヒーの淹れ方は、まさに職人技であり、同じ手順でも微妙な違いが生じる奥深さがあります。その違いを楽しむことも、コーヒーを淹れる醍醐味の一つです。

また、豆の挽き具合は、コーヒーの抽出に大きく影響します。粗挽きは、抽出が早く、すっきりとした味わいに。中挽きは、バランスの取れた味わいに。細挽きは、抽出が遅く、濃厚な味わいに仕上がります。豆の種類や好みに合わせて、挽き具合を調整しましょう。

コーヒー豆の鮮度も重要な要素です。焙煎後、時間が経つほど豆の風味は劣化していきます。焙煎後2週間以内の豆を使用することをお勧めします。

3. よくある疑問

Q1. 3回注ぎ以外に、お湯を注ぐ方法はありますか?

A1. はい、あります。一度に注ぐ方法や、複数回に分けて注ぐ方法など、様々な方法があります。3回注ぎは、比較的バランスの良いコーヒーを淹れることができる方法として人気ですが、ご自身の好みや時間に合わせて、最適な方法を見つけることが重要です。 例えば、急いでいる時は一度に注いでしまうのも一つの手です。

Q2. どんな種類のコーヒー豆に向いていますか?

A2. 3回注ぎは、ほとんどの種類のコーヒー豆に適用できます。ただし、豆の種類や焙煎度によって、最適な湯量、湯温、挽き目は異なります。豆の種類や焙煎度に合わせて、調整することが大切です。

Q3. 家庭にある道具で代用できますか?

A3. はい、できます。ハリオV60のような専用のドリッパーがなくても、コーヒーフィルターと、円錐形の形状をした容器があれば代用可能です。例えば、金属製の網状のフィルターなどを活用してみましょう。ただし、抽出の精度に影響する場合があるので、複数回試行錯誤して、最適な条件を見つけることが必要です。

カテゴリー:淹れ方ガイド