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粉を攪拌するステア法
1. 全体像と押さえどころ
結論から言うと、ステア法とは、ハンドドリップでコーヒー豆を粉砕した粉を、蒸らしの段階で一度だけ優しく攪拌する抽出方法です。この攪拌によって、粉全体に均一に熱湯が行き渡り、よりバランスの取れたコーヒーが抽出できるというメリットがあります。抽出の安定性と風味の均一化に大きく貢献するため、初心者の方にもおすすめです。
なぜ均一に熱湯が行き渡ることが重要なのか?それは、コーヒー豆の成分が、お湯の温度や接触時間に大きく影響を受けるためです。粉の層によって温度や抽出時間が異なると、酸味や苦味、コクといった成分の抽出量が偏ってしまい、本来のコーヒーの風味を損ねてしまう可能性があります。ステア法による攪拌は、この温度と抽出時間のばらつきを最小限に抑える効果があるのです。
初心者の方がつまずきやすいのは、攪拌の強さと攪拌するタイミングです。強すぎると粉が舞い上がり、せっかくの蒸らし効果が損なわれてしまいます。また、タイミングが遅すぎると、既に抽出が始まっており、攪拌の効果が薄れてしまいます。この2点に注意して、適切な攪拌を行うことが、ステア法をマスターする鍵となります。この後、具体的な手順とコツを丁寧に解説しますので、ご安心ください。
2. 手順・数値・コツ
ここでは、ステア法を用いたハンドドリップの具体的な手順を、数値や表を交えながら解説します。使用する道具は、一般的なハンドドリップに必要なものだけです。特別なものは必要ありません。
2-1. 準備
まず、必要な道具と材料を準備しましょう。
- コーヒー豆:中細挽き 15g
- 熱湯:90℃ 225g(豆の重量の15倍)
- ドリッパー
- サーバー
- ペーパーフィルター
- スケール(計量器)
- 温度計(湯温計)
- スプーンまたは攪拌用ツール
豆の量は好みに合わせて調整可能です。しかし、豆と水の比率は最初のうちは固定して練習するのがおすすめです。慣れてきたら、自分の好みに合わせて微調整していきましょう。豆の挽き目は中細挽きが適しています。粗すぎると抽出が早くなり、細すぎると抽出が遅くなってしまいます。
2-2. 抽出手順
| 工程 | 手順 | 時間 | コツ |
|---|---|---|---|
| 1. 準備 | ペーパーフィルターをドリッパーにセットし、熱湯を注いで温める。 | 30秒 | ドリッパーとフィルターを温めることで、抽出温度の安定化を図ります。 |
| 2. 豆を投入 | 挽いたコーヒー豆をドリッパーの中央に均一に広げる。 | 10秒 | 豆の層を均一にすることで、後々の攪拌効果を高めます。 |
| 3. 初期注水(蒸らし) | 豆全体を覆うように、ゆっくりと熱湯を注ぐ。(豆の量の約1.5倍程度) | 30秒 | ゆっくり注ぐことで、豆が均一に膨らみます。 |
| 4. 攪拌 | スプーン等で、円を描くように優しく1回だけ攪拌する。 | 10秒 | あまり強く攪拌しないように注意しましょう。粉が舞い上がらないように優しく攪拌します。 |
| 5. 注水(抽出) | 円を描くように、ゆっくりと熱湯を注ぎ続ける。 | 2分30秒 | 注水速度は一定に保つことが重要です。 |
| 6. 完成 | 抽出が完了したら、サーバーをドリッパーから取り外す。 | – | ゆっくりとサーバーからカップに注いで、コーヒーを楽しみましょう! |
2-3. 失敗例と対処法
- 失敗例1:コーヒーが酸っぱい
原因:抽出時間が短すぎる、豆の挽き目が粗すぎる、お湯の温度が低い
対処法:挽き目を細かくする、お湯の温度を上げる、抽出時間を長くする - 失敗例2:コーヒーが苦い
原因:抽出時間が長すぎる、豆の挽き目が細すぎる、お湯の温度が高い
対処法:挽き目を粗くする、お湯の温度を下げる、抽出時間を短くする - 失敗例3:コーヒーの味が薄い
原因:豆の量が少ない、お湯の量が少なすぎる、抽出時間が短すぎる
対処法:豆の量を増やす、お湯の量を増やす、抽出時間を長くする - 失敗例4:粉が舞い上がり、蒸らしが不十分
原因:攪拌が強すぎる、攪拌するタイミングが遅い
対処法:優しく円を描くように攪拌する、蒸らしの初期に行う
3. よくある疑問
Q1. 攪拌用のツールは何を使えばいいですか?
スプーンでも問題ありませんが、専用のコーヒー攪拌ツールを使うと、より細かい攪拌が可能になり、均一な抽出に繋がります。ただし、なくても十分美味しく抽出できますので、ご安心ください。スプーンを使う場合は、なるべく柄の短いものを選び、粉を傷つけないように注意しましょう。
Q2. 蒸らし時間を長くした方が良いですか?
蒸らし時間は、豆の種類や挽き目によって最適な時間が異なります。基本的には30秒程度を目安に、豆の膨らみ具合を見ながら調整するのが良いでしょう。しかし、蒸らし時間を長くしすぎると、抽出が遅くなり、コーヒーが苦くなる可能性がありますので、注意が必要です。
Q3. ステア法はどんな豆に向いていますか?
ステア法は、どの豆にも対応できますが、特に焙煎度合いの浅い豆や、個性的な風味を持つ豆に向いています。浅煎りの豆は、温度管理が難しいのですが、ステア法によって、より均一な抽出が可能になります。個性的な風味の豆の場合、その風味をよりバランス良く引き出す効果があります。
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