シティローストとは

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シティローストとは

1. 全体像と押さえどころ

シティローストとは、コーヒー豆の焙煎度合いのひとつで、中深煎りに分類されます。浅煎りと深煎りの良いとこ取りをしたようなバランスの良い焙煎と言えるでしょう。酸味と苦味のバランスが良く、コーヒー豆本来の風味を存分に楽しめるのが特徴です。初心者の方にも扱いやすく、様々なコーヒー豆で美味しく仕上がります。

しかし、シティローストは焙煎の温度管理が非常に重要です。ほんの少しの温度変化で、酸味が強すぎたり、苦味が強すぎたりと、仕上がりが大きく変わってしまいます。特に、家庭で焙煎する場合、温度管理の難しさから失敗しやすい焙煎度合いと言えるでしょう。

この章では、シティローストの特徴を理解し、焙煎で成功するためのポイントを事前に押さえていきましょう。焦らず、丁寧に作業を進めることが、美味しく仕上げるための秘訣です。シティローストの味わいを理解し、適切な焙煎温度と時間を把握することで、あなたも自宅で本格的なコーヒーを味わえるようになります。 焙煎のプロセスを理解し、豆の特性を見極めることで、より深いコーヒーの世界を楽しむことができます。この後、具体的な手順やコツを解説していきますので、安心して読み進めてください。

シティローストの特徴

  • 酸味と苦味のバランスが良い
  • コーヒー豆本来の風味を味わえる
  • 様々な豆種で楽しめる
  • 焙煎が比較的容易(ただし、温度管理が重要)
  • クリアで明るい風味
  • ローストナッツのような香ばしさ

シティローストの注意点

  • 温度管理が非常に重要。少しの温度変化で味が大きく変わる
  • 焦げ付きやすいので、注意が必要
  • 豆の品種によって最適な焙煎時間が異なる

シティローストに向いている豆

  • 中米産の豆(グァテマラ、ホンジュラスなど):バランスの良い酸味とコクが期待できます。
  • 東アフリカ産の豆(ケニア、エチオピアなど):華やかな香りと明るい酸味を楽しめます。
  • 南米産の豆(コロンビアなど):まろやかな酸味と程よいコクが特徴です。

ただし、豆の種類によって最適な焙煎時間は異なります。そのため、豆の種類に合わせた焙煎時間を調整することが重要です。後述する表を参考に、豆の種類に合った焙煎時間を見つけることをお勧めします。

2. 手順・数値・コツ

シティローストの焙煎手順を、具体的な数値と共に解説します。ここでは、家庭用焙煎機を使用した場合を想定しています。焙煎機の種類によって、温度や時間は調整が必要な場合がありますので、ご注意ください。

焙煎手順

1. 豆の準備: 使用するコーヒー豆を事前に選別し、異物を取り除きます。生豆の状態をよく確認しましょう。
2. 焙煎開始: 焙煎機にコーヒー豆を入れ、焙煎を開始します。焙煎開始時の温度は、機種によって異なりますが、180℃~200℃程度が目安です。
3. 乾燥段階(1ハゼ前): 豆の水分が蒸発し始め、パチパチという音が聞こえ始めます。この段階では、豆の表面が乾燥し、色が徐々に変化していきます。この段階での温度上昇は、穏やかに進めることが重要です。急激な温度上昇は、豆の内部温度の上昇にムラを生じさせ、均一な焙煎を妨げます。温度上昇の目安は、毎分1~2℃程度です。
4. 1ハゼ: 豆の内部から水分が一気に放出され、パチパチという音が大きくなります。この音が最初の「1ハゼ」です。この段階で豆の内部温度は約160℃に達します。1ハゼが始まったら、焙煎機内の温度を調整し、焦げ付かないように注意が必要です。温度管理の重要なポイントです。
5. 2ハゼ直前(シティロースト): 1ハゼが終わると、豆の表面が油っぽく光り始め、香ばしい香りが漂ってきます。この段階で、焙煎機の温度を調整しながら、シティローストの目標色(詳細後述)に到達するまで焙煎を続けます。この段階で焦げ付かせないように、慎重に温度管理を行うことが非常に重要です。
6. 焙煎終了: 目標の色に到達したら、焙煎機から豆を取り出し、すぐに冷却します。冷却方法としては、焙煎機に備え付けの冷却ファンを使用するか、天板に広げて冷やす方法があります。素早く冷却することで、焙煎を止めることができます。
7. 冷却と保管: 冷却後、豆を密閉容器に移し、冷蔵庫や冷凍庫で保管します。新鮮な状態を保つために、なるべく早めに消費することをお勧めします。

焙煎時間と温度の目安

下記の表は、目安です。豆の種類や焙煎機の種類によって、最適な焙煎時間は異なります。

豆の種類 焙煎時間(分) 1ハゼ開始時間(分) 焙煎温度(℃) シティローストの色
グァテマラSHB 12~15 6~8 200~210 焦げ茶色で、明るい光沢がある
コロンビアスプレモ 10~13 5~7 190~200 やや濃いめの焦げ茶色で、均一な光沢がある
ケニアAA 11~14 5~7 205~215 濃い焦げ茶色で、深い光沢がある
ブラジルサントス 13~16 7~9 195~205 焦げ茶色で、比較的マットな質感

失敗例と原因・対処法

失敗例 原因 対処法
酸味が強い 焙煎時間が短い、焙煎温度が低い 焙煎時間を長くする、焙煎温度を上げる
苦味が強い 焙煎時間が長い、焙煎温度が高い、焦げ付いている 焙煎時間を短くする、焙煎温度を下げる、焙煎時間を短くする
豆にムラがある 豆の大きさが不揃い、焙煎機の熱の回り方が悪い 豆を選別する、焙煎機を掃除する、焙煎方法を見直す
焦げ付いている 焙煎時間が長すぎる、焙煎温度が高すぎる 焙煎時間を短縮する、焙煎温度を下げる
生豆の臭みが残る 焙煎時間が短い、焙煎温度が低い 焙煎時間を長くする、焙煎温度を上げる

3. よくある疑問(最大3つ)

Q1. 家庭でシティローストを焙煎するにはどんな道具が必要ですか?

A1. 家庭でシティローストを焙煎するには、家庭用焙煎機が最適です。しかし、予算やスペースの都合で難しい場合は、フライパンやオーブンでも代用できます。フライパンの場合は、中火でじっくりと焙煎し、焦げ付かないように注意が必要です。オーブンを使用する場合は、温度設定に注意し、こまめに様子を見ながら焙煎してください。いずれの場合も、温度計とタイマーは必須です。

Q2. シティローストの豆は、どれくらいの期間保存できますか?

A2. シティローストの豆は、焙煎後、できるだけ早く消費するのが理想です。しかし、適切に保存すれば、数週間から1ヶ月程度は風味を保つことができます。保存方法は、密閉容器に入れて冷蔵庫または冷凍庫で保存することです。冷凍庫で保存する場合は、使用する分だけ解凍して使用しましょう。

Q3. シティローストとミディアムローストの違いは何ですか?

A3. シティローストとミディアムローストは、どちらも中煎りに分類されますが、焙煎度合いに微妙な違いがあります。ミディアムローストはシティローストよりもやや浅く焙煎されており、酸味が強く、苦味は比較的弱いです。一方、シティローストは酸味と苦味のバランスが良いのが特徴です。そのため、好みに合わせて選びましょう。

カテゴリー:焙煎の基礎知識