イエメン・モカマタリ

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イエメン・モカマタリ

1. 全体像と押さえどころ

イエメン・モカマタリは、コーヒー豆の中でも特に複雑で奥深い風味が魅力の豆です。その特徴は、一言で表現するなら「華やかで繊細な果実感と、スパイシーな余韻」と言えるでしょう。しかし、その繊細さゆえに、淹れ方によっては本来の味が損なわれてしまう可能性も秘めています。

本記事では、中級者の方を対象に、イエメン・モカマタリの魅力を最大限に引き出すための淹れ方を、具体的な手順と数値を交えて解説します。

まず、イエメン・モカマタリの特徴を理解することが重要です。一般的に、酸味が強く、ボディはライト~ミディアムとされています。しかし、これはあくまで一般的な傾向であり、生産地や精製方法、焙煎度合いによって大きく変化します。そのため、同じモカマタリでも、味わいは多様です。

中級者の方がつまずきやすいポイントとしては、以下の2点が挙げられます。

1. 繊細な風味の損失

高温のお湯や粗い挽き目を使うと、繊細なアロマや香りが損なわれ、雑味が出てしまう可能性があります。適切な温度と挽き目を意識することが、モカマタリの複雑な風味を最大限に楽しむための鍵となります。

2. 酸味のバランス

モカマタリの酸味は、その魅力の重要な要素ですが、同時にそれが欠点になる可能性もあります。酸味が強すぎると、飲みにくいと感じる方もいるでしょう。焙煎度合いを調整したり、適切な抽出時間を守ったりすることで、酸味と甘みのバランスをコントロールすることが大切です。

2. 手順・数値・コツ

ここでは、ハンドドリップによるイエメン・モカマタリの淹れ方を具体的に解説します。使用する器具は、一般的なハンドドリップセットで問題ありません。

豆の量と挽き目

使用する豆の量は、1杯あたり約15gを目安とします。挽き目は、中細挽きがおすすめです。粉が細かすぎると、抽出が遅くなり、苦味が増してしまいます。逆に粗すぎると、抽出が早くなり、酸味が強く、薄く感じてしまうでしょう。

お湯の温度と時間

お湯の温度は、約90℃が最適です。高温すぎると苦味が増し、低温すぎると酸味が薄く感じられます。抽出時間は、約2分間を目安にしましょう。抽出時間を計る際は、お湯を注ぎ始めてから、最後の滴が落ちるまでを測ります。

抽出方法

1. ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、コーヒー粉を均等に投入します。
2. 円を描くように、中心からゆっくりとお湯を注ぎ、コーヒー粉全体を湿らせます(ブルーム)。
3. 約30秒間蒸らし、その後、ゆっくりとお湯を注ぎながら抽出します。
4. 抽出が終わったら、ドリッパーをカップから外し、コーヒーをゆっくりと楽しみます。

項目 目安 補足
豆の量 15g/杯 好みに応じて調整してください
挽き目 中細挽き 粉が均一になるよう注意
お湯の温度 90℃ 温度計を使って正確に測りましょう
抽出時間 約2分 抽出時間を意識しながら調整しましょう
225ml(15gの場合) 豆と水の比率は1:15程度が目安

失敗例と原因・対処法

| 失敗例 | 原因 | 対処法 |
|—|—|—|
| 酸味が強い | 挽き目が粗すぎる、お湯の温度が低い、抽出時間が短い | 挽き目を細かくする、お湯の温度を上げる、抽出時間を長くする |
| 苦味が強い | 挽き目が細かすぎる、お湯の温度が高い、抽出時間が長い | 挽き目を粗くする、お湯の温度を下げる、抽出時間を短くする |
| 薄い | 豆の量が少ない、抽出時間が短い | 豆の量を増やす、抽出時間を長くする |
| 香りが弱い | 豆が古い、焙煎度が浅すぎる、抽出方法が悪い | 新しい豆を使用する、焙煎度合いの深い豆を使用する、抽出方法を見直す |
上記以外にも、様々な要因が考えられます。一つずつ丁寧に原因を特定し、調整していくことが重要です。

3. よくある疑問

Q1. イエメン・モカマタリに合うお菓子は?

A1. モカマタリの繊細な酸味とスパイス感は、軽めのケーキやクッキー、チョコレートとの相性が抜群です。特に、柑橘系の香りがするお菓子や、ナッツ類を使ったお菓子は、コーヒーの風味を引き立てます。

Q2. モカマタリ以外の豆とブレンドする場合は?

A2. モカマタリの繊細な風味を活かすためには、ボディの軽い豆とのブレンドがおすすめです。 例えば、ブラジル豆やコロンビア豆とブレンドすることで、酸味と甘みのバランスを調整することができます。ただし、風味の強い豆とのブレンドは避けた方が良いでしょう。 モカマタリの個性を消してしまい、せっかくの複雑な風味を楽しむことができません。

Q3. 家庭で簡単にモカマタリの風味を再現するには?

A3. ハンドドリップ以外にも、フレンチプレスやエアロプレスなどもおすすめです。それぞれの抽出方法によって、風味に違いが出るので、色々な方法を試して、自分の好みに合った方法を見つけるのも良いでしょう。また、手軽に楽しむなら、インスタントコーヒーにモカフレーバーを加えるのも一つの方法です。完璧な再現は難しいですが、手軽にモカの風味を味わうことができます。

カテゴリー:コーヒー豆の種類