お湯を2回に分けて沸かす意味

この記事は約5分で読めます。

このサイトのリンクの一部はスポンサーリンク(広告)です。

お湯を2回に分けて沸かす意味

1. 全体像と押さえどころ

結論から言うと、コーヒーのお湯を2回に分けて沸かすことで、より安定した湯温で抽出を行い、コーヒー豆の酸味を抑え、より円やかな風味を引き出すことが可能になります。この手法は、特にハンドドリップでコーヒーを淹れる際に有効です。

理由は主に2点あります。1つ目は、一度に大量のお湯を使うと、コーヒー粉全体に均一に温度が行き渡らず、湯温が急激に下がってしまうため、抽出にムラが生じやすいという点です。2つ目は、高温のお湯を使うと、コーヒー豆の酸味成分が過剰に抽出されてしまい、味が尖ってしまったり、雑味が出てしまったりする可能性があるという点です。2回に分けて注ぐことで、これらの問題点を解消し、より繊細でバランスのとれたコーヒーを淹れることができるのです。

初心者がつまずきやすいポイントは、適切な湯量と湯温の調整です。一度に注ぐ量が多すぎると、コーヒー粉が均一に濡れず、抽出ムラが生じます。逆に少なすぎると、コーヒーが十分に抽出されず、薄味になってしまいます。また、湯温が高すぎると酸味が強く、低すぎると苦味が弱く感じられます。これらのバランスを考慮しながら、自分の好みに合った湯量と湯温を見つけることが重要です。 さらに、コーヒー豆の挽き具合も重要な要素です。挽き目が粗すぎると、抽出が早く、薄味になりやすいです。反対に、細かすぎると、抽出が遅く、苦味や渋みが強くなりやすいです。 これらの要素を総合的に考えて、最適な抽出方法を見つけることが、美味しいコーヒーを淹れるためのカギとなります。

2. 手順・数値・コツ

ここでは、お湯を2回に分けてコーヒーを淹れる手順を、具体的な数値とともに説明します。使用するコーヒー豆の種類や好みに合わせて、適宜調整してください。

使用する道具

* ハンドドリップケトル(温度調節機能付きがおすすめ)
* ハリオV60等のドリッパー
* ペーパーフィルター
* コーヒーミル(中細挽き推奨)
* コーヒー豆(中煎りがおすすめ)
* 計量スプーン
* タイマー
* サーバー

手順

1. コーヒー豆の挽き:中細挽きで、コーヒー豆20gを挽きます。中細挽きは、粉が比較的均一で、抽出時間が適切なバランスに仕上がります。
2. お湯の沸騰:ケトルにお湯を沸かします。初回は90℃、2回目は85℃を目安にしましょう。温度調節機能付きケトルがあると便利です。
3. ペーパーフィルターの準備:ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、熱湯で予洗いします。予洗いは、ペーパーの風味を除去し、抽出温度の安定化に繋がります。
4. コーヒー粉の投入:挽いたコーヒー豆をドリッパーの中央に均等に広げます。軽く平らにします。
5. 最初の注湯:コーヒー粉全体を湿らせる程度に、少量のお湯(約30g)をゆっくりと円を描くように注ぎます。この工程を「開花」と言います。約30秒ほど蒸らし、コーヒー粉が膨らむのを待ちます。
6. 2回目の注湯:残りの湯(約170g)を、ゆっくりと円を描くように注ぎます。この時、お湯の注ぎ口をドリッパーの中心に合わせ、コーヒー粉全体にまんべんなくお湯をかけましょう。
7. 抽出時間:抽出時間は、約2分間を目安にしましょう。抽出時間が長すぎると、コーヒーが苦くなり、短すぎると薄くなります。
8. 抽出完了:抽出が完了したら、ドリッパーをサーバーから取り外します。
9. ゆっくりと味わう:淹れたてのコーヒーをゆっくりと味わってください。

数値と時間

| 項目 | 量 | 温度 | 時間 | 備考 |
|————–|————-|————|————|—————————————-|
| コーヒー豆 | 20g | – | – | 豆の種類によって調整してください |
| 水 | 200g | 90℃(1回目), 85℃(2回目) | 約2分 | 温度計で確認し、調整してください |
| 挽き目 | 中細挽き | – | – | 豆の種類によって調整してください |
| 蒸らし時間 | 約30秒 | – | – | コーヒー粉の膨らみ具合を見て調整 |
| 注湯回数 | 2回 | – | – | 均一な抽出が重要です |

失敗例とその対処法

* 失敗例1:酸味が強い
原因:お湯の温度が高すぎる、抽出時間が長い、挽き目が細かすぎる
対処法:お湯の温度を下げる、抽出時間を短くする、挽き目を粗くする

* 失敗例2:苦味が強い
原因:お湯の温度が低すぎる、抽出時間が短い、挽き目が粗すぎる、コーヒー粉の量が多い
対処法:お湯の温度を上げる、抽出時間を長くする、挽き目を細かくする、コーヒー粉の量を減らす

* 失敗例3:味が薄い
原因:お湯の量が少なすぎる、抽出時間が短すぎる、挽き目が粗すぎる、コーヒー粉の量が少ない
対処法:お湯の量を増やす、抽出時間を長くする、挽き目を細かくする、コーヒー粉の量を増やす

これらの失敗例は、お湯の温度、抽出時間、挽き目、コーヒー粉の量といった複数の要素が複雑に絡み合って発生します。それぞれの要素を調整することで、より理想的な味に近づけることができます。何度か試行錯誤を繰り返すことで、自分の好みに合ったコーヒーを淹れることができるようになるでしょう。

3. よくある疑問

Q1. 温度調節機能のないケトルでもできますか?

A1. はい、できます。温度計を使って、お湯の温度を測りながら注ぎましょう。沸騰したお湯を少し冷ましてから使う方法もあります。目安として、沸騰したお湯を数分間置いて90℃程度に冷ますと、1回目の注湯に適した温度になります。2回目の注湯は、さらに少し冷まして85℃程度に調整します。

Q2. 2回に分ける注湯の量は厳密に守る必要がありますか?

A2. 厳密に守る必要はありません。上記の比率はあくまで目安です。豆の種類や挽き具合、そしてあなたの好みに合わせて調整してください。重要なのは、コーヒー粉全体を均一に湿らせることと、抽出時間を適切にコントロールすることです。

Q3. どんな豆が向いていますか?

A3. 特に制限はありませんが、中煎りのコーヒー豆がおすすめです。中煎りは酸味と苦味のバランスが良く、2回注ぎの繊細な抽出技術との相性が良いと言われています。しかし、深煎りや浅煎りでも、挽き方や湯温を調整することで美味しく淹れることができます。色々な豆を試して、あなたの好みの豆を見つけてみましょう。

カテゴリー:淹れ方ガイド